一巻の時点では、音楽漫画としての色が濃く、百合的な要素は非常に低い。
しかもなかなかに泥臭くて、本当に百合姫連載なのか疑わしくなるほど異質な百合漫画。
「あたしがあんたの歌に魂込めてやるよ」
「あんたは音も見た目もかっこよくなりたくないの? あたしはなりたい 世界一かっこよくなりたい」
「好きなもの
...続きを読むホコリまみれにして満足かよ ギター弾ききって死にたいとか思わねえの」
などなど、過去のトラウマからバンドを組むことにためらいのある主人公、奏(かなめ)に向かい、ボーカルの声楽(せいら)が放つ言葉がとにかくアツくかっこいい。
可愛らしい女の子たちがキャッキャウフフしている百合漫画が読みたい人には向かないが、
百合漫画という枠に捕らわれず、青春漫画、音楽漫画として読んでみるにはオススメの作品。
それにしても10代の女子がスタジオで合わせるバンドのチョイスとして、KISS、Cream、Kinks、METALLICAってw