横着に勉強をして成果を上げるための「勉強のしかた」を伝授するための本です。
速読と精読はどちらがいいかと考えてしまいますが、全体を理解するための勉強の本は、どちらかというと速読を何度もくりかえしながら学習したほうが効果的であるという主張に賛成です。
ぼんやりと全体を理解することは、著書もいっていま
...続きを読むすが、効果があると思います。小説は精読でいいと思います。大書は、何回かぼんやり読んだあとに、精読してもいいかなと読みながらそう感じました。
気になった点は、以下です。
・心から欲していなければ、本気でなければ、実現力はぐんと落ちます。モチベーションは高まらず、集中は持続せず、勉強が進むはずはありません。
・超高速勉強法の第一歩は、集中力の養成と持続です。集中力に最高の効果があるのが、自己暗示です。
・自分に暗示をかける暗示語は、特別な言葉でなくてかまいません。①行動が変わる言葉、②行動に移せる言葉、③行動が増す言葉、でさえあればいいのです。
・永平寺でまず、修行僧に教えることは、「我見を捨てよ」だそうです。よけいな字がを切り捨て、ひたすら、「形」の中に自分をはめていくのです。自分を否定し、否定しきって、なお、最後に残るのが、仏教でいう「真の自己」というわけです。
・ピカソは、「目に見えるいっさいのムダを切り捨てて、最後に残ったものが真の芸術である」と喝破したといいます。
・言葉やイメージは、具体的でなければなりません。
・あれもこれもと意識を分散せず、これだけは確実にやるものにしぼってやること。
・努力すればするほど悪化する これを、「努力逆転現象」といいます。
・「いいかげんにしよう」という暗示語を使うとよい。「いいかげん」とは、本来「ほどよい」というプラスの意味です
・「長い時間」より「多くの時間」を見つけよう
・一般的に人間は、時間通りにピタッと終わらなければ、あとは、ズルズルとなりがちです。そんな非効率的な時間をすごすより、目標に達してなくても、時間がきたらピタリをやめましょう。
・読書時間は、主に次の5つです。①朝のトイレタイム、②出勤時の電車、③昼休み、④帰宅時の電車、⑤就寝前のふとん
・チャンスは「人と違う」ことにある
・わからなくてもいいから前に進む です。短時間に試験に合格するとか、専門知識を高速で蓄えるとかの場合の、前倒し勉強法です
・凡事徹底:平凡なことを徹底してやることで、非凡な人間になれるという意味です。
・記憶力を高めるには、「記憶する前に、まず整理する時間をつくる」ことが大切です。
・わかったことはおぼえらます。でも、わからないことでも、①共通点はないか、②どこかに法則はないか、③どこかパターン化したものはないか、などで覚えることができます。
・テキストは、薄いものを使う
・勉強をする時も、自分は、プラス思考が強いのか、マイナス思考が強いのかで、勉強の計画の立て方は違います。プラス思考が強いタイプは、不得意分野を優先、マイナス思考の強いタイプは、得意分野をまずやって自信をつけてから不得意分野をやるのがいいです。
・継続は力:わからないものはわからないままにしとけといっているのではなく、めげずに継続していくことでわかる日がやっているということです。
・脳は使えば使うほど進化する
・勉強嫌い:心理的抵抗感があれば、知識は定着しない
・楽しいことは続けられるシステムにする。①わかる⇒②できるで自信をもつ⇒③できたという達成感⇒④だから、おもしろい、
・前半を速読すると、後半を想像することができるようになる。あっていようがいまいが、想像すれば、記憶が固定化して知識として定着していく効果がある
・記憶力を増強する4つの絶対法則 ①反復する、②関連付ける、③整理する、④思い出すクセをつける
・シンプルな勉強法 ①問題集一冊のみ、②機械的にやる、③テキストは必要なところだけ目を通す
・記憶ポイント ①鉛筆は、Bか2B,②問題集は、試験まで最低5回くりかえす
・要領の悪い人は全体が見えていない
・速読の基本は、わからなくても読破する
・本の読みかたは、5通り ①素読、②精読、③熟読、④瞬読、⑤速読
・早く理解したかったら、図解せよ
・勉強法として、「くり返し」はいいが、「時間延長」はいけない
・速読速解ができる人は、視読力がつよい。視読とは、文字を音声化することなしに、理解する力である。
・迷う人は本番に必ず弱い
・凡事徹底をするには、①平凡さ、②シンプルさ が大切
・ど忘れ防止法、勉強したら十分に眠ること、これだけでかなり効果がある。それと、きっかけになるものを用意する。「基礎結合法」という。
・自分はここが限界といえは、そこが限界となる。だめでいいからやってみる。できなくていいからやってみる、ムリでいいからやってみる。と考える。
目次
はじめに
1章 「あせり」をうまく使え
「成功暗示」から始めよう
怠け心を封じ込める
「無力な努力」をなくしていく
集中力の疲れをこまめにとる
2章 「長時間」の損に気づこう
終わらなくても定刻でやめる
「みんなも」発想を嫌え
準備に時間を使うことで時間を増やす
3章 「平均点」は上げなくていい
「自信をつける」を指針にする
頭が固くなったと誤解している人に
「瞬間理解力」を深めよう
4章 「目次」を暗記せよ
教科書より問題集が記憶には効く
「逆に考える」ことで回路が太くなる
おぼえにくいものをおぼえる法
5章 「わからない」ままを恐れるな
自分を「多読家」につくり変える
速度を上げて理解度を下げないために
常に「いいスピード」を保つ
6章 頭はリラックスでより強くなる
「要領力」をつけよう
「ど忘れ」防止法
速く回復する頭になる
これで「合格力」に絶対の自信がつく
おわりに