表題にある「ニクセン」とは、オランダ語で「何もしないこと、何もせず、何も生み出さないこと。義務感や生産性から自分を解放してぼーっとすること。
毎日、忙しい忙しいと言っているが、自分が充実した時間をどれだけ持とうと努力しているか。目的もなく、スマホをいじったり、ゲームをしたりしていないか。
そんな生
...続きを読む活改善のヒントを得たく、本書を手に取った。
ニクセンとは、簡単に言うと、呼吸などに集中しながら今を深く味わう「マインドフルネス」のような感じ+考えの浮遊かな。
考えが浮かんできては呼吸に集中するマインドフルネスとは違って、ニクセンはぼんやりとしていれば本を読んでもいいし、コーヒーを飲んでもいいし、洗濯物たたんでいてもいい。これは良い。
毎日繰り返されるルーティーンは退屈で、つまらない事の積み重ねのように思うけれども、これがあるからこそ私たちは自分の時間をコントロールし、精神と肉体の健康を保つことができる。作家やアーティストなど、偉大なクリエーターも驚くほど単調なルーティーンをこなしている人も多い。
ルーティーンの積み重ねが私の人生。刺激を求めて非日常ばかり追い求めるのではなく、日常があるからこそ非日常が輝き、また非日常があるからこそ日常の穏やかさや安定感をいとおしく思えるのかもしれない。
ちょっとした空き時間にすぐスマホを手に取ってしまう私は、息抜きをしているつもりが、脳の負担を増やし続けてるらしい。
スマホは私たちの生活になくてはならない便利なツールだけれども、意識的に使って「使われない」ようにすることも大切。