免疫学とその研究の発展、研究の実際的な描写とその大変さ、研究の医学への応用の試みと失敗、研究者たちの個性豊かなエピソード、そしてなにより人間の体の圧倒的な不思議と神秘
全てがバランス良く描かれていて、読みやすく、面白い。
著者自身が免疫学の教授で豊富な知識を有しながらも、膨大な未知を有する人体へ
...続きを読むの謙虚な姿勢も持ち、さらにそこにワクワクする心も持っている。本書で紹介される研究者の多く(紹介されない多くの研究者もおそらく)もそうである。こういう方がのびのびと研究をすすめられる環境が世界中にあってほしいと願う。
また本書は多くの研究者へインタビューを行い作り上げているとのことで、著者のその行動力、コミュニケーション力、文才にも驚く。
免疫という人間の体の中と研究という人間の活動、その両方にワクワクすることができる優れた本