政治外交面のエピソードを題材に、交渉術のフレームやノウハウが満載で、一気に読み進めました。
Win-Winをベースにして、内容と時間軸の明確度の調整や、良い警官と悪い警官による自分のペースへの取り込み、対外や対内など複数を意識した二重のメッセージ術など、かなりの納得感を得ることができました。
きっと
...続きを読む著者の思考でもある、相手あっての交渉であり、単に相手に勝つということではなく、相手にもWinとなることや、人の世に永遠の敵はいないという良心的信条が、自分の読後感を爽快にさせたのかなと感じます。
二枚舌や、真理が中間にあるという点など、曖昧さの必要性についても、最終目標であるWin-Winへの通過点ということでしょう。
タイトルで少々感じるドロドロしたイメージは一切ない、読み味スッキリのいい本でした。