90年代に米国に客員研究員として行った著者はそこで米国の赤狩り時代の大学教員への名誉回復記事を見つける。民主主義の国といわれる米国の赤狩りに置ける矛盾と学問の自由への国家の介入、そしてマッカーシズムとは何だったのか、と話が進んでいる。
正直、大学教員への赤狩りの影響は資料の関係からか、メインであ
...続きを読むってメインでないような気がする。教員への赤狩りについて論じているところは事実整理の要素が強く、これをより分かりやすく分析してほしかった。マッカーシズムに関する言及などはそれに比較してわかりやすい。