作品一覧 2021/01/22更新 木を植えた男を訪ねて ふたりで行く南仏プロヴァンスの旅 試し読み フォロー 幸せさがし 試し読み フォロー 千の風になったあなたへ贈る手紙 第3章 試し読み フォロー 尋ね人の時間 試し読み フォロー ハイジ紀行 ふたりで行く『アルプスの少女ハイジ』の旅 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 新井満の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 木を植えた男を訪ねて ふたりで行く南仏プロヴァンスの旅 新井満 / 新井紀子 名絵本「木を植えた男」の原作者、ジャン・ジオノの故郷を旅したエッセイ。 二人が旅先でいろいろなものに触れていくにつれ、『木を植えた男』にどんどん生命が吹き込まれていくように感じました。 こんな旅、いいな。 Posted by ブクログ 尋ね人の時間 新井満 月子という名の女の子が出てくる。 以前から、こういうタイプの登場人物(それが男でも大人でも)に強く惹かれる方。 肌になじむというか、どこかすーっと自分の中に溶けていくような感じ、かな。 小説を無理やり太陽と月に分けるとするなら、まさに月の部に入る小説だと思う。 淡々とした語り口で暗いわけではないけ...続きを読むれど、神島も月子もその他の人々もどこか寂しげ。 心のなかの空虚な部分を覗いているようなそんな気がした。 神島や山田の写真、見てみたくなった。 Posted by ブクログ 尋ね人の時間 新井満 作品集らしい 「水母」と「尋ね人の時間」の二つ。 「水母」は30ページの短編でもう一つの後に書かれた作品で、それのプロローグみたいなもん。現代小説らしい作品だなーって。 Posted by ブクログ 尋ね人の時間 新井満 存じ上げなかったが、「千の風になって」の作詞もした作曲家で、写真を撮ったりとマルチに活躍する人の小説。 中堅写真家の神島は、男性的不能となり、妻と別れてから評価の高い作品を作り活躍している。たまに会う、ボーイッシュな実娘月子や駆け出しのモデルの圭子など、様々な人達と絡む人間模様を描いた、連作短編...続きを読む集。 冒頭の作品が、話途中な感じで突然終わって、ああ、純文学だったのかとはじめて気づいた。そこまで探偵小説か何かと勘違いしていた。その後の作品も、無理に落ちをつけようとせずにふわっと終わるが、比喩をこねくり回して無理やりゲージツ的に描こうというところは、触手が伸びていく部分を除いてほとんど無いため、読みやすく爽やかな筆致である。 途中の作品で、若干無理やりな部分はあるが、手乗りの小鳥「サヨナラ」や井戸の話など、つげ義春の漫画で見たような、映像的な表現が使われている部分が印象深い。たまたま藤子不二雄の短編集を並行に読んでいたため、藤子キャラでつい読んでしまった。 芥川賞を取ったということで、まあそれっぽいものの、読みやすさではかなりおすすめはできる作品だろう。ただ、強烈に記憶に残る作品というわけではない。 Posted by ブクログ 尋ね人の時間 新井満 インポテンツがマッチョイズムの喪失に根差すものであるとして マッチョ否定が戦後民主主義の目指す理想であるとするならば 勃起回復の願望は、マッチョイズム回帰の願望でもあるわけだが それはもちろん戦後民主主義への憎悪をともなうもので 同時に、それを押し付けてきた女性(母親)たちへの憎悪をも 含むことにな...続きを読むる しかし憎悪は、愛との二律背反として、互いを抑圧しあうことになろう 結果、インポテンツは解消されぬまま 或る象徴的な現象が表出されることになるのだった 「尋ね人の時間」は88年の芥川賞で ノル森と同時期の作品なんだが手や口を使う描写は無しだ 作者の新井満はのちに 老いと死をテーマにした歌唱作品をいくつか発表してブレイクする Posted by ブクログ 新井満のレビューをもっと見る