作品一覧

  • 庭のかたちが生まれるとき
    4.3
    1巻2,599円 (税込)
    徹底的に庭を見よ! 作庭現場のフィールドワークから、庭の造形を考え、庭師の生態を観察し、庭のなりたちを記述していく、新感覚の庭園論がここに誕生! 庭師であり美学者でもあるというユニークなバックグラウンドを持つ注目の研究者・山内朋樹の待望の初単著。 「紀伊國屋じんぶん大賞2024」第6位! 庭を見るとき、わたしたちはなにを見ているのか? 庭をつくるとき、庭師たちはなにをしているのか? そもそも、庭のかたちはなぜこうなっているのか? 本書は庭師であり美学研究者でもある山内朋樹が、京都福知山の観音寺を訪ね、その大聖院庭園作庭工事のフィールドワークをもとに、庭のつくられ方を記録した「令和・作庭記」である。 庭について、石組について、植栽について、空間について、流れについて、部分と全体について…… 制作のプロセスを徹底的に観察するとともに、その造形(かたち・構造)の論理を分析し、「制作されるもの」と「制作するもの」の間に起きていることを思考する。ミクロの視点で時間軸を引き伸ばしながら、かたちが生まれるその瞬間を丹念に解読していく、他に類を見ない新しい「制作論」。本書を読んだ後、これまで見ていた庭や木々、石、そして景色そのものの見え方が変わって見えるだろう。 ----------------------------------------------------------------------------- 千葉雅也氏(哲学者・作家)推薦! 庭の見方をガラリと変えてくれる画期的な庭園論であり、すごく応用の利く本だと思う。「ひとつ石を置き、もうひとつをどう置くか」というのは、絵画の話でもあるし、音楽でも料理でも、会話術でもビジネス術でもあるからだ。 -----------------------------------------------------------------------------
  • 庭のかたちが生まれるとき

    Posted by ブクログ

    庭園を眺める事はあっても、作るプロセスをじっくり見た事は無いかも。
    職人さんの世界は芸術家の世界なのかな。

    そのような世界で生きていく選択肢もあるよって、子供達に学校で教えてあげれば良いな。
    ロジックだけが全てではなくて感性が大切だと。
    それを評価する術は学校教育には難しそうだけどね

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    2024年03月16日
  • 庭のかたちが生まれるとき

    Posted by ブクログ

    通常、庭を見るときは「幸か不幸か」もう出来上がってしまっている。
    出来上がるためのプロセス、どの要素がどんな順序で何と関係してできていくか。
    それをつぶさに記録した本。
    と言っても、作庭技術というよりは思考法に近い。
    親方の指示は「〇〇してみて」、という「てみて」話法(これは不確かさという手触りを感じた時だったり)、「てやる」話法(無情物に対しても情を偶有する「偶有情物」としてとらえる)などという、ような。
    そして出来上がった庭も、
    「つくられることではじめて、つくらなくてもよかったものになる」と。
    図面に書いてあることを実現するだけがものづくりではない。なかなかにハードであり、楽しくもある本

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    2024年03月04日
  • 庭のかたちが生まれるとき

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、庭園と庭師をテーマにした本。そして詩学と知恵ともある。こちらは文体を表しているといえる。

    庭園と庭師というのは、なかなかニッチなテーマであると思う。
    本書で取り上げられるのは京都にある庭園だが、庭園自体は日本中にあるし、観光などで行ったことがある人も多いと思うが、ぼくもちょっとした観光用の説明を覗くくらいで、くわしくは知らない。
    庭師に関しては接することが少ない、というかぼくはまったくないので、どちらにしろ知らないことばかりなので、興味深かった。

    とはいえ、それがおもしろいかどうかはまた別の話ではある。庭園や庭師の情報を載せるだけなら観光パンフレットで充分である。
    そこで、著

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    2023年10月30日

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