作品一覧

  • 中国農村の現在 「14億分の10億」のリアル
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    経済発展めざましい中国。だが、農村部は置き去りにされていないか。出稼ぎの「農民工」は虐げられ、「留守児童」は劣悪な環境に置かれていないか。1990年代末から中国各地の農村でフィールドワークを重ねてきた著者が実態に迫る。家族の発展を何より重視する精神、末端幹部たちの奮闘、裏金が飛び交う村の選挙、習近平政権が進める都市化の本当の意味とは。現場で農民と酒を酌み交わし、初めて見えてくる実像。
  • 中国農村の現在 「14億分の10億」のリアル

    Posted by ブクログ

    1990年代から2005年ぐらいまでの、中国農村の仕組みを、主に著者のフィールドワークをもとに描き出している。
    大変に面白かった。
    記述しきれなかった部分も多々あるだろうけど、なんとなく中国の農村の方が民主的な自治を実現しているような気すらしてしまう。
    冒頭の中国という国の統治構造について述べられている部分も興味深かった。文革時代の枠組みが継続しているという点で。
    語り口も、過度に学問的でもジャーナリスティックにもならずに、人間というものに焦点が当てられていて、良い。

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    2024年05月15日
  • 中国農村の現在 「14億分の10億」のリアル

    Posted by ブクログ

    中国では、農村戸籍と都市戸籍の区分、大都市における農民工の劣悪な労働環境、農村からの大学進学希望者の急増による大学の乱立による就職難、など、様々な中国の農村に関する情報を見たり聞いたりしてきている。1種の農奴性ではないかと思い、毛沢東がこの農民たちを取りまとめ、社会主義革命を達成するため、大動員したのではないかと考えていた。本書を読みながら、魯迅の阿Q 正伝を合わせて読んでいた。辛亥革命の前、魯迅は農民をどう考え、どういった方向に導こうとしていたのか?絶望的な環境の中で、狂人として振る舞う農民、故郷に出てくるルントウ、阿Q 正伝の阿Qこれが現在の農民の考え方と一続きではないだろうか?と考えてい

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    2024年04月12日
  • 中国農村の現在 「14億分の10億」のリアル

    Posted by ブクログ

    本書のタイトルは「中国農村の現在」だが、中国農村は膨大であるのに対して本書で取り上げる事例は少なく、また、現在という割には古い内容も含まれている。

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    2024年04月28日

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