作品一覧

  • 顔に取り憑かれた脳
    3.8
    1巻1,023円 (税込)
    デジタル時代の今、ネット上は過度に加工された顔であふれている。これはテクノロジーの急速な発展がもたらした、新たな現代病なのかもしれない――なぜ、人間は“理想の顔”に取り憑かれるのだろうか。そのカギとなる「脳の働き」に最新科学で迫る。そこから浮かび上がってきたのは、他者と自分をつなぐ上での顔の重要性と、それを支える脳の多様で複雑な機能の存在だった。 鏡に映る「自分の顔」が持つ、新たな意味にあなたは驚くかもしれない。 【本書のおもな内容】 ・脳の底に横たわる、巨大な「顔認識ネットワーク」 ・加工写真に反応する脳の部位とは ・人が覚えている顔の数は…推定5000人! ・卒業アルバムを懐かしがるのは高度な能力 ・偶然できた模様や形が「顔」に見えるふしぎ ・「つらい時ほど、笑顔」は間違い? ・赤ちゃんはサルの顔も見分けられる? ・「真の笑顔」と「偽の笑顔」 ・まるで実在する人物。人工知能がつくりだす「存在しない顔」 ・顔が果たす「通路」の役割とは 【目次】 第1章 顔を見る脳の仕組み 第2章 自分の顔と出会うとき 第3章 自分の顔に夢中になる脳 第4章 自己と他者をつなぐ顔 第5章 未来社会における顔
  • 顔に取り憑かれた脳

    Posted by ブクログ

    全5章にわたって顔の認識について考察。
    1章2章の顔の認識と脳の働き仕組みや新生児がどのように顔を認識していくかなど詳しい説明。3章や4章は自分の顔への重要性、ドーパミンとの関連、そして他者の顔認識と自分の顔を使ってのコミュニケーション。表情へのこだわりも興味深かった。
    AIやSNSにより顔の意味が変化している。他者への通路としての関係性がどうなるか興味深い。

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    2024年04月12日
  • 顔に取り憑かれた脳

    Posted by ブクログ

    難しく、読み進めるのが大変
    でも気になるテーマなので興味深く、最後の方は内容に慣れてスラスラと読むことができた

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    2024年03月29日
  • 顔に取り憑かれた脳

    Posted by ブクログ

     著者は「心」の仕組みを解明する研究に取り組む認知神経学者。脳神経学を軸に精神科学や文学の分野にまで切り込みながら、「自分の顔」にまつわる種々のテーマを掘り下げていく。

     まず1章で顔を認知する脳神経ネットワークが、2章で鏡に映る自分の顔を社会的文脈の中で象徴化された客体として解釈する能力の獲得過程が紹介されたのち、3章ではいよいよメインテーマとなる「自己の顔を編集することの喜び」について語られる。自分の顔を見ると脳幹のVTA(腹側被蓋野)という部分的が活性化されドーパミンが分泌されるのだが、このドーパミンは報酬に伴う快楽そのものではなく、事前に期待された報酬からの快楽と実際に得られた報酬か

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    2024年03月02日
  • 顔に取り憑かれた脳

    Posted by ブクログ

    顔の写真加工の評価が、他人の顔に対するものと自分の顔に対するもので違う(自分の顔には強い加工を好む)とかって話はおもしろい。あれはへんだもんねえ。

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    2024年05月21日

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