北沢陶の作品一覧

「北沢陶」の「をんごく」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • をんごく
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ―― 大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。 未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。 巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。 倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。 エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、 倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。 壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。 家に、死んだはずの妻がいる。 この世に留めるのは、未練か、呪いか。 選考委員満場一致、大絶賛! 第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!
  • をんごく

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    ネタバレ

    怖かった…
    でもやめられない…

    『闇祓』以来ののめりこんだ作品だった…

    エリマキとまたどこかでお目にかかりたい!
    主人公の壮一郎、巫女と、登場人物が魅力的だった~

    0
    2024年04月09日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    大正時代の大阪が舞台ということで、登場人物たちの言葉に品があって美しいなぁと思いました。
    実際に聞いたら、耳に心地良いだろうなぁ。
    ホラーというより怪談といった方がしっくりくる怪異で、全ての登場人物のキャラクターがたっていました。
    特にエリマキはダークヒーロー的な感じがとてもかっこよく、みんな大好きに違いない。
    見せ場もたくさんあるし、ラストも良い。
    これがデビュー作とのことで、次作も期待してお待ちしております。

    0
    2024年02月15日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    ★5 亡くなった妻の影を追って異形と関わり合いを持ち… 完成度が鬼高のホラーミステリー #をんごく

    ■きっと読みたくなるレビュー
    スゴイ、完成度が高い!
    これで新人の作家先生ですか~、末恐ろしいですね。これからの活躍に超期待です。

    大正時代、船場を舞台にした異形モノのホラーミステリーですが、世界観がバッチシ決まってる。幻想的なのに迫りくる描写がリアルで景色が浮かぶ。ちょっと怖めのジブリアニメを観ているような、そんな感覚です。

    時代背景も土地柄もしっかり取材もしてあるし、途中に挟まれる歌やセリフ回しも雰囲気を盛り上げる。しかも物語の長さも230ページほどしかなく、シンプルかつ切れ味鋭いのが

    0
    2024年02月06日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉トリプル受賞のデビュー作です。

    読みながらどことなく澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』を連想しました。
    方言で書かれており戸惑いましたが、慣れればしっとりとした雰囲気を作品に与えているように感じ、いいなと思いました。

    ホラーですがダークファンタジーの雰囲気もありました。続編を希望します。

    0
    2024年02月03日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞(2023年)。デビュー作にして傑作。

    大阪・船場を舞台にした、大正ロマンならぬ、大正ミステリー・ホラー!

    四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠に連なるような日本的怪談。
    しかし本作は、他にもまだ<顔>を持つ。
    (<顔>は作中のキーワード)。
    ミステリー、ホラーに加え、ラブストーリー。そしてエンタメ・・・謎のダークヒーロー!

    高い筆力をもって、決して散漫にならず、グイグイと物語に引き込まれる。
    文章に無駄がなく、セリフまわしが上手い。

    クライマックスシーン

    0
    2024年02月02日

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