作品一覧

  • 民主主義の危機:比較分析が示す変容
    3.0
    1巻2,376円 (税込)
    何が前例なきことなのか? 過去数十年で最も景気が良い時に政権与党が敗北する。すべての政党がエリートを攻撃する選挙運動を展開し、選挙前よりもエリート主義的な議会が誕生する――。 最近の政治は筋が通らないことばかりだ。いったい何が起きていて、それはなぜ起きているのか。本書は、手垢のつくほど語られてきた民主主義の危機について比較分析から迫る試みだ。 徹底的に歴史とデータを洗う中で、前例なき事態がいくつか見えてくる。 ひとつは、幾多もの戦争や経済危機があったにもかかわらず、過去200年の歴史で30年間にわたって平均所得が減少したことは一度もなかったということだ。これは文明的な規模での変容と言える。 もうひとつは、伝統的な政党制の崩壊であり、弱い政党による激しい党派性だ。 ポピュリストの不満がいくら正当化されるといっても、一時しのぎにすぎない。私たちは依然として他の誰かに支配されなければならず、自分が好まない政策や法律に従わなければならないという避けがたい事実にぶつかる。「何が起こり、何が起こりえないのか」について世界的権威が掘り下げた結論!
  • 民主主義の危機:比較分析が示す変容

    Posted by ブクログ

    似たようなタイトルや切り口の本は多い中、本書はデータを豊富に展開しようとする。アメリカ、ドイツ、チリなどの例も交えながら。意欲は伝わってきた。

    著者は暴力によらない紛争・対立の解決手段として民主主義を位置付ける。基盤となる政治社会制度は意見対立を暴力へと向かわせないためにある。そして、意見対立が暴力の形をとらざるを得なくなったときは民主主義の失敗だ。では議会の突入が起きたアメリカは失敗なのでは??と感じた。

    選挙に期待を寄せるのは理解するし、そうなのだろうと思う。民主主義の定義=政権交代を2回以上経験した、という点にも??と感じた。

    0
    2023年11月13日

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