作品一覧

  • パウエルFRB 迷走の代償
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    シリコンバレーバンクの経営破綻を象徴とする金融市場の混乱。その鍵をにぎるFRBの金融政策はどのように決まり、どのように市場に影響を及ぼしたか。歴史的な転換点にあるFRBの政策決定の舞台裏を、現地記者ならではの生の声を通してドラマチックにえがく。 40年ぶりの高インフレに苦闘したFRB。当初の「インフレは一時的」との読みは外れ、大インフレは長期間にわたり続いている。一転して行われた急激な利上げは、銀行の破綻という副作用を伴った。 政策金利の影響が経済にあらわれるまでには時間がかかる。FRBの利上げの判断がこれほど後手に回ったのはなぜなのか。著者はその本質的な答えを、FRB議長パウエルのリーダーとしての資質にみた。  公的な組織のトップは、現代においては説明責任を果たすことが一段と重視される。パウエルはそうした、カリスマなき時代の申し子と言える。本書では、多方面に配慮しようとするパウエルの人柄から、政治的・社会的な影響要因、豊富なインタビューからみえる舞台裏までを、現地記者の視点から解説する。
  • パウエルFRB 迷走の代償

    Posted by ブクログ

    エコノミストでないJパウエルが中央銀行FRB議長に就任してから6年経つが、コロナ禍の金融緩和からコロナ後の高インフレに転換後のSVBの破綻と言った地銀の連鎖破綻をめぐる政治状況が描かれる。
    第5章でFRBのインフレの持続性の見通しが甘かったとの批判(自己批判も含め)から、対応が後手に回った様子と前議長のイエレン財務長官がFRBの失策よりもトランプ政権下の金融緩和と規制緩和が原因であるとすり替えるロジックに政治的駆け引きの妙を感じた。
    第6章で初のエコノミストの日銀総裁が選出されたことと13年に及ぶ異次元の金融緩和の処理が途方もないことを予感させる。
    また米議会予算局のような法案毎に経済成長率や

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    2024年05月10日

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