ユーザーレビュー アルツハイマー病研究、失敗の構造 カール・ヘラップ / 梶山あゆみ 空転を繰り返したアルツハイマー研究の歴史を紹介。アミロイドプラークを原因とした研究が進みすぎた結果、他の要因への配慮が行き届かず、毎年莫大な研究費が注ぎ込まれたと本書は批判する。勿論素晴らしい成果も生まれたがそれでもまだ解決には至っていない。 全て読み終えると何か道筋が見えてくる、という類いの本で...続きを読むはありません。これまでの失敗の歴史を辿る本だからです。アルツハイマー病という病の複雑さや研究者たちの知を集結させてもまだ一向に解決しないという恐ろしさを痛感しました。 Posted by ブクログ アルツハイマー病研究、失敗の構造 カール・ヘラップ / 梶山あゆみ アルツハイマー病の原因がアミロイドβ、タウの蓄積にあるとする、セントラルドグマへの告発である。 確かに、アミロイドβなどの除去には成功したが、認知症の改善にはつながらず、治験段階で開発中止となるケースが何件か出ていると聞いている。 であれば、本当にこれらが原因なのか、と疑うのが普通だが、アルツハイマ...続きを読むー=アミロイドの蓄積と定義されて、それ以外の原因への研究が進んでいないらしい。 業界の構造にも色々問題がある様だが、アミロイドβがニューロン死滅の原因となる生理学的証明は出来ていないことからすれば、それ以外の原因についても研究を進めるべきである。 Posted by ブクログ カール・ヘラップのレビューをもっと見る