作品一覧

  • アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する
    値引きあり
    4.8
    1巻1,247円 (税込)
    米国発、LGBTQ+青春小説の金字塔!  1987年の夏、メキシコとの国境に近い町エルパソ。両親と暮らすメキシコ系の15歳の少年アリことアリストートルは、自分にも家族にもまわりの世界に対しても、正体のわからない違和感と苛立ちを覚えていた。そんなある日、苦手な水泳の練習のために訪れたプールで、同い年のメキシコ系の少年ダンテと出会い、泳ぎを教えてもらうことに。独特の感性も臆さず、屈託なく自分をストレートにぶつけてくるダンテと、お互いの愛情を素直に表現し合う彼の家族に驚きつつも、アリは彼らに惹かれ、友情を育んでいく。そしてさまざまな「事件」や「別れ」を通して、アリはダンテとともに「宇宙の秘密」ーーこの世の真実に気づいていく…。  ラムダ賞、ストーンウォール賞他数々の文学賞を受賞、タイム誌の選ぶオールタイムベスト100冊(YA部門)選出、2023年9月には全米映画公開。十代から親世代まで、すべての人に今だからこそ読んでほしい、限りなく美しく瑞々しいLGBTQ+青春小説の金字塔! (底本 2023年8月発売作品)
  • アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する

    Posted by ブクログ

    表現などが美しく、想像するのが楽しかった。
    アリとダンテの家族が優しくて、自分もそうでありたいと思った。もしもゲイやレズビアンのカップルが周りにいたら、世界がもっと広かっただろうなと思う。先入観や固定観念に囚われていると思う。

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    2023年12月28日
  • アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する

    Posted by ブクログ


    言葉の端々までなんと美しい物語だろうか。

    10代後半のアリの違和感や、やり場のない感情やダンテと交わす会話、両親とのアレコレ。
    大人になりつつある揺れ動く感情の全てが瑞々しい。

    アリは父の戦争へ行った過去と、刑務所にいる兄について隠してる両親に苛立ちを覚えていたが、
    その両親の成長もあって、親世代にも刺さる。

    とても良い読後感で余韻に浸ってる。

    続編もあるらしいので翻訳されますように。

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    2023年10月14日
  • アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する

    Posted by ブクログ

    『アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する』

    よすぎて言葉にならない。
    むりやりスリルやサスペンスを盛りこんでくる話ではないし、主人公ふたりもその両親たちも、いろいろあれど地に足のついたひとたちなのに、常に何かのきわを爪先立って歩いているような冴え冴えとした緊張感がある。

    だれかを全力で愛するということは、常に先の見えない、剣が峰に立たされたような不安を強いるものなのかもしれないな。お互いの気持ちだけでなく、世間の目、親の反応、気になることはたくさんありすぎる。ましてや時は1987年。今ですら、同性を愛することに対してはありとあらゆる偏見があるのに。

    だからこそ、だれもいない砂漠でのいくつもの

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    2023年09月19日
  • アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アリとダンテ、ふたりは最初から意気投合し、親友となった。やがて、ダンテはアリのことを好きになるが、アリはダンテを拒否する。
    しかし、事故に遭いそうになったダンテを命懸けで救ったり、ダンテのために戦ったりするアリの姿に、アリの両親はアリの本当の気持ちに気づく。

    何とも素晴らしい話だった。別に私は男同士が好き合う話が好きな訳ではない。(女同士の恋愛モノは何故か大好きだが。)ただ、自分の気持ちになかなか素直になれないもどかしさ、苦しさがこの時期の少年ならではの気持ちとしていきいきと書かれている本書は、とても好きだ。本書には性別云々と言うより、人として誰かを好きになることが書かれている気がする。

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    2024年04月14日

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