ベンジャミン・アリーレ・サエンスの作品一覧
「ベンジャミン・アリーレ・サエンス」の「アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ベンジャミン・アリーレ・サエンス」の「アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する』
よすぎて言葉にならない。
むりやりスリルやサスペンスを盛りこんでくる話ではないし、主人公ふたりもその両親たちも、いろいろあれど地に足のついたひとたちなのに、常に何かのきわを爪先立って歩いているような冴え冴えとした緊張感がある。
だれかを全力で愛するということは、常に先の見えない、剣が峰に立たされたような不安を強いるものなのかもしれないな。お互いの気持ちだけでなく、世間の目、親の反応、気になることはたくさんありすぎる。ましてや時は1987年。今ですら、同性を愛することに対してはありとあらゆる偏見があるのに。
だからこそ、だれもいない砂漠でのいくつもの
Posted by ブクログ
アリとダンテ、ふたりは最初から意気投合し、親友となった。やがて、ダンテはアリのことを好きになるが、アリはダンテを拒否する。
しかし、事故に遭いそうになったダンテを命懸けで救ったり、ダンテのために戦ったりするアリの姿に、アリの両親はアリの本当の気持ちに気づく。
何とも素晴らしい話だった。別に私は男同士が好き合う話が好きな訳ではない。(女同士の恋愛モノは何故か大好きだが。)ただ、自分の気持ちになかなか素直になれないもどかしさ、苦しさがこの時期の少年ならではの気持ちとしていきいきと書かれている本書は、とても好きだ。本書には性別云々と言うより、人として誰かを好きになることが書かれている気がする。