辻野弥生の作品一覧
「辻野弥生」の「福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「辻野弥生」の「福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
森達也監督の映画を観てから本を手に取った。この事件で生き残った太田文義さん(当時13歳)の証言がこの映画のもとになっているのだと知る。
恐ろしさが蘇る。 想像しただけで思考停止に陥る。こんな恐ろしいことがあっていいわけがない。
だけど、世界はそんな歴史にあふれている。
森達也さんの文章から。
「凶悪で残虐な人たちが善良な人たちを殺すのではない。普通の人が普通の人を殺すのだ。世界はそんな歴史にあふれている。ならば知らなくてはならない。その理由とメカニズムについて。スイッチの機序について。学んだ記憶しなくてはならない。そんな事態を何度も起こさないために。
でも僕たちが暮らすこの国は、記憶する力が
Posted by ブクログ
福田村事件と検索するとあまりの悲惨な事件に慄然とします。香川から来た被差別部落の行商人15人のうち幼児、児童、妊婦を含む9人(胎児を含めて10人)を惨殺した福田村の村人。そして、それは関東大震災の時に発生した朝鮮人大虐殺の中で、朝鮮人に間違えられた為に起こった虐殺で、当時朝鮮人は殺してもよいという風潮になっていたという事です。勝手に労働力として連れて来ておいて、勝手に仮想的にして殺す。こんなにひどい事を行ったのは我々日本人です。
そして幼児まで殺した鬼畜のような福田村村民の所業。それは異常者の集団ではなく、我々と何ら変わらない一般の人々です。
刷り込まれた差別意識、同調圧力、人間が持っている残
Posted by ブクログ
歴史の裏側に隠された真実が明かされていく。この本を読み、書き残さずにはいられなかった著者の思いを知った。
「朝鮮人なら殺してええんか!」2023年公開の映画の中で、被害者となった行商の親方が加害者らに向けて吐いた言葉に、立ちすくむ思いがしたという著者、辻野弥生さん。
「殺していい命などあろうはずがない」
どうしてこのような悲惨な事件が起こってしまったのか。
背景に植民地支配の歴史や部落差別があるという。当時の新聞や雑誌の記事、聴き取り調査の内容が提示されることにより、次第に事件の全貌が見えてきた。
関東大震災後の流言飛語で民衆は不安、恐怖にさらされる。「朝鮮人に間違われて虐殺された人達は