作品一覧

  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘
    3.8
    1巻2,970円 (税込)
    一攫千金を夢見て、血で血を洗う戦闘に明け暮れ、金銀財宝を略奪。その一方で、航海中は数か月も身体を洗えず、水と食料が徐々に減っていく恐怖と隣り合わせの生活を送る――。17世紀後半、カリブ海でスペインの植民地や商船を襲撃してまわった海賊たち。「短いながらも愉快な人生」をモットーとした男たちは、いかなる戦法で敵と闘い、どのような日常生活を過ごしていたのか? 『最新世界周航記』のウィリアム・ダンピアなど、7人の海賊が書き残した日誌をもとにして描く、カリブの海賊のリアルな姿とは? なんでもありの時代の空気を見事に表現。ノンフィクションを読む喜び、ここに至れりと思わせる傑作!/【目次】訳者まえがき/第1部 黄金への渇望/1 プリンセス/2 黄金の剣士/3 地峡/4 ゴールデン・キャップ/5 決死隊/6 西半球で二番目に大きい都市/7 根っからの海賊/8 気楽なカヌーの旅/9 漂流者たち/10 奇襲/11 ドラゴン/12 運任せの勝負/13 甲板を流れる奔流のような血潮/14 叛乱/第2部 南海/15 我らが銃の銃口/16 海に呑みこまれる/17 高潔であっぱれな勇者/18 ヘビの髪を持つ姉妹/19 浮かれ野郎ども/20 水、水/21 代償金/22 八十五人の屈強な仲間たち/23 ロビンソン・クルーソー/24 非常に美しく堂々とした町、セント・マーク・オブ・アリカ/25 うずき/第3部 苦境/26 射殺を覚悟する/27 積み薪/28 瀉血/29 温められた甲板/30 ホーン岬/31 陸地初認/32 銀のオール/33 続編/謝辞/参考にした資料について
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

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    イギリスの海賊バッカニアの物語。海賊達の日誌や記録をベースにしたノンフィクション。海賊といえば、よく映画に登場する荒くれ者で金銀などの財宝に目がくらみ 残虐行為も辞さない恐ろしい人達というイメージがあった。当然、世間のルールは無視、一般社会とはかけ離れ、上下関係の厳しい世界を想像していたが、重要な決め事は多数決、指導者は選挙で決める民主主義的な世界だったようだ。逆に掟を破ると追放されるし、船という狭い世界においては逃げ場がないので、それは当然の帰結だったのかもしれない。また航海は必ず記録を取り、各人が航海日誌をつけていた。海賊の中には、医者がいたり、博物学に詳しい人物(ウィリアムダンピア)もい

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    2023年12月15日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

    Posted by ブクログ

    17世紀に活躍(?)したバッカニア海賊団のうち、7名の航海記を元に書かれたノンフィクション海賊ストーリー
    某有名海賊漫画で度々出てくる、政府公認の7つの海賊組織なんなの…?海賊なのに公式?とか思っていたが、結構遠からずで当時のイギリスの海軍事力を補完するような役割を担っていたらしい。
    荒くれ者の集まりなので略奪や内紛シーンが多くありつつ、意外と民主主義的な部分や一般的な倫理観を持った一団だったんだと、面白かった。

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    2024年04月28日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どちらかというと原題のborn to be hangedのほうが合ってる。バッカニアの荒っぽさよ。日記が残るのはすごいことだなあ。

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    2023年10月04日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

    Posted by ブクログ

    17世紀の日誌を元に再構成した、海賊たちの日々。
    生活の全般を描いたのではなく、本当にその特定の航海を七人の海賊の航海日誌から語っており実に興味深い。

    海賊本人が書いていることから、不都合なことを省いて色々誇張、美化もある前提であり、肉付けも薄いがその分生々しい部分もある。
    意外に民主主義的であったり、無駄な殺人は嫌悪したり、勇猛に戦ったりするが、所詮は違法行為。
    しかしというか、この時代にある程度以上の収入を得ようとしたら、一部の大資産家、事業家になるのか、その富を奪うのか、どちらかになるくらい生産性が低かったのかなと思うところもあり。

    良書。

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    2024年02月07日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

    Posted by ブクログ

    漫画化され、復刊もしたダンピアの冒険記を読み、さらに深掘りできないかと探していたところに見つけた一冊。
    本作はダンピアだけでなく、シャープ、リングローズなどの日誌を読み取って冒険を再構成したものだ。漫画や冒険記ではキャラ・人物を良く見せているが改めて海賊たちの行動を読み通すと、無計画すぎて、ヤバい。よく生きて帰って来れたな。それでまた海に戻ろうとする連中が大勢いたところがすごい。

    ただし、私のように深掘り用サブテキストにするには本作は物足りない。その理由は、参考資料がまさに岩波文庫のダンピアの日誌や、海賊の生活を研究している歴史家・ベナーソン氏『海の盗賊の日常』などだからだ。
    とはいえ、海賊

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    2023年11月18日

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