作品一覧
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
土曜日だったし、夜中に一気読みしちゃった。
4年生くらいから読めるもので、こういう静かな、内面に深く深く潜り込んでいくような物語は貴重。多くの子が読みたがるような「楽しい」お話ではないけれど、この物語が必要な子はきっといる。
この小学四年生の女の子「貝」と同じように、所在なさに孤独を抱いていたり、言いたいことを飲み込んでばかりの自分が嫌になったり、友達と同じ子を好きになってしまって悩んだりする子はいるだろう。この物語は、そんな子たちに寄り添ってくれるはず。
「ひとりかもしれない」と寂しさを感じながらも、新しい父親や友達との関係をゆっくりと紡いでいく主人公に、そっと勇気をもらえるような作品だ -
Posted by ブクログ
貝ちゃんは小学生。
ママとパパは離婚して、そして新しいお父さん・幸介さんとママと3人で暮らすようになった。
ママと幸介さんは引っ越ししようと言っていて、しかし貝ちゃんはクラスメイトと離れたくないから転校したくない。でもそれが言えない。
保育園から一緒の高広くんと話したいのに話せない。
クラスメイトの世里ちゃんに高広くんのことが好きと打ち明けられて、モヤモヤする気持ちがあるのに何も言い出せない。
モヤモヤする日々に、今はもういないパパとの思い出を振り返る貝ちゃん。
そんな貝ちゃんだったけど、よぉく周りを見渡せば、少しずつだけど自分の言いたいことを言えるようになってみれば。
もうひとりじゃないかも