作品一覧

  • 全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)
    4.8
    東日本に大津波が押し寄せたあの日、濁流は福島第1原子力発電所をも飲み込んだ。全電源を喪失し制御不能となった原発。万策尽きた吉田昌郎所長は、一人一人の顔を眺めながら共に死ぬ人間を選んだ――。遺書を書き、家族に電話をかけ、嗚咽する人。現場に背を向けた人……。極限で彼らは何を思い、どう行動したか。絶望と死地を前にして揺れ動く人間を詳細に描いた、迫真のドキュメント。(解説・池上彰)
  • 父と子の中学受験ゲーム
    3.7
    1巻760円 (税込)
    父親は、ある日、はたと、考えた。遊ぶのが好きな小学生の次男は、どんな中学校へ行けば、のびのび育つだろう? コントを書くことが原点の放送作家が、みずからのトライ・アンド・エラーをユーモラスに綴る、父と子二人三脚の受験競争ラプソディー。「学校説明会でどうやって見抜くか」「塾の使い倒し方」「受験ブルーからの脱出法」「参考書、役に立つもの立たぬもの」など、受験生を持つ親が、どんなときに、何をしたらよいか、具体的アドバイス満載。

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  • 全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

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    東日本大震災による福島第一原発事故の詳細な記録である。465ページあるが、ヒューマンドラマ風に描かれており、読み進めやすかった。思わず涙してしまうこともあった。

    0
    2021年11月10日
  • 全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」よりもこちらの方が読みやすかった。あちらに書かれていない内容もあった。併読するとより事故に対応していた人たちについての理解が深まるような気がする。現場の状況が把握理解できていない本社や官邸。ぎりぎりの状況で現場は対応していた。安全神話など無いということも改めて実感した。航空業界のように細かいヒューマンエラーや事故から多くのことを学び、少しでも安全の確立を上げて欲しいものです。わずかな隠蔽やごまかしは許せません。最悪の事態を想定するのも重要だと感じた。

    0
    2021年02月11日
  • 全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まずもって、フェアな本。
    この話題について、イデオロギーや結論ありきでなく理解しなおしたい人にとっての必読書。

    海外の良質なノンフィクションを読みなれている人の中には、時系列でやみくもに進む描写に「なにがなんだか」感を覚える人もいるだろう。
    ほら、外国人ライターって「現場の混乱を離れて、まずはリアクターというものを理解しておこう」みたいな筋の立て方が上手じゃないですか。本書はそういう感じじゃない。

    だが、いやだからこそ、ああこの混乱がまさに現場で起きていたことなんだ、振り返ればわかる全体像なんてものは当時は誰も持っていなかったんだということがストレートに伝わってくる。

    「いいわね、必ず生

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    2019年04月21日
  • 全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

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    まずあとがきの池上さんの全ての世代の人間がその時どうしていたかを話し合える話題となることになるほどと感心してしまう。

    原発で何があったのかは実はよく知らない。
    何か大変なことがあったけど、ギリギリでなんとかなったんでしょ。
    たくさんの現場の方々が犠牲になったんでしょ。
    所長さんもこの事件が原因で亡くなったんでしょ。
    などなどが自分の認識であったのでいい機会だからちゃんと知ろうと思い読み始めた。

    結果、読み物として本当に面白い。
    何よりも感じるのが著者がとてもフラットな立場で物語を進めてくれるので一定の人々や団体に対しても偏りがないこと。これはとても好感が持てた。(若干政府に対しては皮肉も入

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    2019年08月09日
  • 全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日本史に負の名を残すだろう、東日本が死の国になるかも知れない未曾有の危機に対応した東電福島原発の証言ドキュメンタリー。
    自衛隊、警察、消防の活躍した記事や作品は読む機会はあったが、地元で育ち、懸命に守ろうとした東電原発の社員達の苦闘というのは、初めて読んだ。
    死を覚悟し、責任感を奮い立たせ職務を全うする人、恐怖で職務を放棄する人など、偏りがない証言を記載され、一気読みであった。
    吉田所長の遺言や、施設内で罹災した同僚の捜索には、涙なしには読めない。
    打つ手がない逆境に向かう人たちのノンフィクションは、読む人を選ばないはずだと確信する。

    現場と中枢の壁、現場を乱す当時の首相の姿は、危機のリーダ

    0
    2018年08月09日

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