高橋秀樹の作品一覧
「高橋秀樹」の「全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)」「父と子の中学受験ゲーム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高橋秀樹」の「全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)」「父と子の中学受験ゲーム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
まずもって、フェアな本。
この話題について、イデオロギーや結論ありきでなく理解しなおしたい人にとっての必読書。
海外の良質なノンフィクションを読みなれている人の中には、時系列でやみくもに進む描写に「なにがなんだか」感を覚える人もいるだろう。
ほら、外国人ライターって「現場の混乱を離れて、まずはリアクターというものを理解しておこう」みたいな筋の立て方が上手じゃないですか。本書はそういう感じじゃない。
だが、いやだからこそ、ああこの混乱がまさに現場で起きていたことなんだ、振り返ればわかる全体像なんてものは当時は誰も持っていなかったんだということがストレートに伝わってくる。
「いいわね、必ず生
Posted by ブクログ
まずあとがきの池上さんの全ての世代の人間がその時どうしていたかを話し合える話題となることになるほどと感心してしまう。
原発で何があったのかは実はよく知らない。
何か大変なことがあったけど、ギリギリでなんとかなったんでしょ。
たくさんの現場の方々が犠牲になったんでしょ。
所長さんもこの事件が原因で亡くなったんでしょ。
などなどが自分の認識であったのでいい機会だからちゃんと知ろうと思い読み始めた。
結果、読み物として本当に面白い。
何よりも感じるのが著者がとてもフラットな立場で物語を進めてくれるので一定の人々や団体に対しても偏りがないこと。これはとても好感が持てた。(若干政府に対しては皮肉も入
Posted by ブクログ
日本史に負の名を残すだろう、東日本が死の国になるかも知れない未曾有の危機に対応した東電福島原発の証言ドキュメンタリー。
自衛隊、警察、消防の活躍した記事や作品は読む機会はあったが、地元で育ち、懸命に守ろうとした東電原発の社員達の苦闘というのは、初めて読んだ。
死を覚悟し、責任感を奮い立たせ職務を全うする人、恐怖で職務を放棄する人など、偏りがない証言を記載され、一気読みであった。
吉田所長の遺言や、施設内で罹災した同僚の捜索には、涙なしには読めない。
打つ手がない逆境に向かう人たちのノンフィクションは、読む人を選ばないはずだと確信する。
現場と中枢の壁、現場を乱す当時の首相の姿は、危機のリーダ