作品一覧

  • 沈黙の勇者たち―ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い―(新潮選書)

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    ネタバレ

    日本に杉原千畝がいたように、ドイツにシンドラーがいたように、有名ではないけど残虐行為から自分のできることを命をかけてナチスからユダヤ人を守った人たちの記録。
    ユダヤ人音楽家のコンラート•ラッテの「たいていの人は、なされるがまま、運命に身をゆだねてしまっているが、僕には理解できない。何とか脱出の道を探すべきだ。」と自ら生きる道を模索した人がいたこと、ルート一家のように少ない食料と恐怖に怯える中、家族と一緒にいられる幸せを感じる人たち。また、当時のドイツ人の中に、ユダヤ人の苦難を見過ごすことができず、何か行動しなければと動いた人たちがいたこと。(その数、およそ二万人ほど) 
    そして、いまと共通する

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    2023年11月22日
  • 沈黙の勇者たち―ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    ユダヤ人を救おうと、様々な国の人たちが己を顧みず尽くした実録。

    これまでに歴史書や映画や文献でナチスを読んできたが、このフォーカスはなかったように思う。
    12年に及んだナチスの支配が終わり、平和とともに新しいダイバーシティが始まった。

    後半になるにつれより深く深く展開されていく。

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    2023年07月13日
  • 沈黙の勇者たち―ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    とにかく心の底からおすすめする。ドイツにおいてユダヤ人を救援した人びとの実態が手際よく整理されながら、壮大なヒストリーが織られている。共助の芽を今こそみんなで育てないとな。そう思わせてくれる一冊

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    2023年06月20日
  • 沈黙の勇者たち―ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    ものすごい作品だった.
    こんな側面から歴史を考えた事がなかった!
    そして,ナチス政権がどんな強権を振り翳しても壊せなかったのが「人間の,人間としての良心や共感力」だったと言うことの,強烈な肯定感はどんどん閉塞感の増す今の世の中でも一筋の希望として輝いて見えた.
    ただ,筆者も記す通りここに書かれた人々はまさに「不幸中の幸い」の集合体で,助けようにも助けられなかった数多の犠牲者など,その何倍もの悲惨な末路は本書の裏に無数に存在していると言う事実は,「人の罪」としてそれぞれの心に永久に刻まなければならない.

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    2024年02月24日
  • 沈黙の勇者たち―ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    ナチス政権下で1941年10月にユダヤ人の強制連行が始まると、一部のユダヤ人は収容所移送を逃れるため地下に潜伏した。その数はドイツ全土で1万人から1万2千人といわれ、約半数に近い5千人が生きて終戦を迎えたという。ゲシュタボが監視の目を光らせる中で、それが可能だったのは、彼らのために隠れ場所や食物、衣類を提供し、身分証明書を偽造し、あらゆる非合法手段を講じて匿った救援者がいたからこそだった。
    こうした行動に関与したドイツ市民は少なくとも2万人いたと考えられている。
    本書では、この「沈黙の勇者たち」に焦点を当て、救援活動の実態、善意と身に迫る危険との葛藤を、多数の当事者の証言や手記、聞き取りから生

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    2023年09月29日

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