作品一覧

  • ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    ギリシャは世界初のSFが書かれた国でもある。そして「SFというジャンルは、長い歳月の果てにようやく発祥の地にもどって受け入れられた」(「はじめに」より)のだ。 隆起するギリシャSFの世界へようこそ。 あなたは生活のために水没した都市に潜り働くひとびとを見る(「ローズウィード」)。風光明媚な島を訪れれば観光客を人造人間たちが歓迎しているだろう(「われらが仕える者」)。ひと休みしたいときはアバコス社の製剤をどうぞ(「アバコス」)。高き山の上に登れば原因不明の病を解明しようと奮闘する研究者たちがいる(「いにしえの疾病」)。 輝きだした新たなる星たちがあなたの前に降臨する。 あなたは物語のなかに迷い込んだときに感じるはずだ――。 隆盛を見せるギリシャSFの第一歩を。
  • ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス

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    ・フランチェスカ・T・バルビニ&フランチェスコ・ヴァルソ「ギリシャ SF傑作選 ノヴァ・ヘラス」(竹書房文庫)を読んだ。中村融による「訳者(代表)あとがき」 にかうある。「ギリシャSFと聞いて、驚かれた方も多いだろう。ギリシャにもSFがあったのか、と。じつは筆者もそのくちだった。」(267頁、「く ち」に傍点あり。)これがギリシャSFの状況を如実に表してゐるらしい。ほとんど誰もが知らないのである、ギリシャにもSFがあることを。本書自体が 英語からの重訳である。本書の序文「はじめに」にギリシャSFの歴史が書かれてゐるが、 これが日本語版のための書き下ろしであるらしい。これが英語版にも付されるやう

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    2023年07月18日
  • ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス

    Posted by ブクログ

    ギリシアのSFと言われても、全く想像できない感じだが、ぱっと見は英米のSFと変わらない。序文によると出発点はアメリカSFの輸入だったそうなので、当然だろうか。ただ、アイデアの使い方なんかを見ると、むしろ日本SFに似たテイストを感じる。あくまでも感じだけれど。反面、これもあと序文にあるようにディストピア的な世界観に対して、登場人物のへこたれない感じがすごい。元から社会や政府に対して、ろくに期待してないんだろうなあなどと決めつけてしまっては、ギリシアの人に失礼かも知れないが。

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    2023年04月20日

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