自身が育休取得した初期に参考として読んだ。理路整然としわかりやすく、共感できることよ多く、かつ教訓も多く大変参考になった。
妻と夫は認識の差異が生じることもあるが、男女といった外形論で片付けず、しっかり話を聴き何が求められているのかコミュニケーションすることが重要。一方、夫もかつての大黒柱のように完
...続きを読む璧主義を求める環境にはない(夫婦共働きで何か一つだけを完璧追及する環境にはなくバランスを取ることしかできない)ので、自分も不完全であることを妻に理解してもらえるようコミュニケーションし、妥協や外部に頼ることは頼る必要があると感じた。
★育児期のパートナーへの気持ちの調査結果:夫から妻には殆ど変化なし。妻からは愛情、信頼、心の支え、相手から大切にされているか、困った時に助けてくれるなどの項目が減少。
•産後うつ因子:子供がいる生活の理想とギャップの大きさ→正しく学習し期待とのギャップを極小化することも大切か。
★世代間のパラダイムシフト:現在の30代は、父親に育児された経験や共働き家計で育った経験が少ない中、共働き育児が要請されている。要すれば、ロールモデルがいない中でやっていかなければならない。
★産後うつの子供への影響:両親(少なくとも母親)の産後うつは、子供の睡眠、認知情緒的発達、身体症状、病気事故率等に悪影響ある。親の健康が1番。
★パピートラック:キャリアを登り階段のように、即ち投下時間や年功と連動するような日本企業は、育休差別なしと言いつつ、育休中のキャリアの遅れが生じ、育休躊躇の構造的要因となる。更に、特に年功のように復帰後のリカバリー(止まった分の出世を一気に取り戻す等)が困難な場合は、尚更。
•多様性の少ない役員や部長層に育休経験者が少なく実効的な育児と仕事の両立策を考え辛い構造的問題はあるものの、実はこれらの層が抱える介護問題は類似の状況にある。
★まずは危なくないお父さんを目指す:知識があると育児の危険行動を回避できる。目線が合うと共有でき頼れる父親になる。考え方が共有できると、共感でき、育児パートナーとなる。
★妻支援の第一歩は、時間を取って、話を聴くこと。
★お互いの違いは、口に出して共有しなければ絶対に分からない。
★間違っても、「大変さ」を押しのけて解決策だけを提示するのは避けた方がよい。1番シビアに気にしているのは妊婦自身。
•睡眠不足サイン:じっと座ってぼーっとして眠くなる、布団に入って5分以内に眠れる
★育休期間や休みの時だけ育児に参加するという考え方は、もはや古い。平日仕事をしながら、朝や帰宅後に育児も担うことができる父親が求められている。
•「母親と夫」でなく「両親」、即ち、夫婦ともに育児参加すると、夫婦の差異により子供が多様性を感受することができ、学業や精神面への好影響も期待できる。
★最も大事なのは自分の健康(食事、睡眠)。親が子供より自分優先という考えばかりでは困るが、「自己犠牲」と呼べるレベルまで献身的なのも、回り回って子供に悪影響。
★「支援」がないのに「推進」をすると、そこから漏れ苦しむ人が出る。男性育休はこの状態。