「神戸・大阪・京都レトロ建築さんぽ」
著:倉方俊輔
【内容】
美しい建築は、感性が高まる。
同じ珈琲でも、美しい景観や無形文化財の建築物内で頂く珈琲は格別な気がします。
いつかの東京丸の内にある三菱第一号美術館内カフェでいただいたランチの記憶はいまも、鮮やかな幸せとして残っています。
そうした、
...続きを読む五感をフル活用して、建築の芸術を愛でる散策のお供に忍ばせたい一冊。
歴史ある建物にはそこで汗を流して働いてきた先人の方々の息遣いや時代の勲章が刻まれているように思います。
歴史的な解説も併せて載っており、改めて歩きながらじっくり読みたいです。
【感想】
本著を読んで、視覚がひとの心身に与える影響は果てしない、と再認識しました。
いまは、家賃など経費を抑えるために、タワマンの中古分譲リノベのように、ビルの一角に、箱のなかで、インテリアは凝るけれど、外の景色との融合や外観、建築自体には予算を削る施工が増えていますが…
いつかドイツで観た赤い屋根の美しい石畳みと教会のある町並みのように、建築が魅せる街への影響と素晴らしさを改めて。
春になったら、建築さんぽに出かけてみませんか?
わたしなりの感性を震わしに。