作品一覧

  • 日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鮮烈なマゼンタ(赤紫色)のコンテナやコンテナ船を見たことがありますか? 日本海運業の存亡を賭けた日本郵船、商船三井、川崎汽船のコンテナ船事業部門の大統合で誕生したシンガポールに本拠を置くオーシャン・ネットワーク・エキスプレス、略称ONE。2017年に設立されたONEの軌跡とコロナ禍による世界のコンテナ業界の大激動を追ったビジネスドキュメント。著者は海運専門紙記者と海運研究者。  世界第2位のコンテナ港を擁するシンガポールで、邦船3社の30代、40代が中心となって作り上げた19カ国のスタッフを抱える多国籍かつ世界標準のスタートアップは、結果としてコロナ禍によるサプライチェーンの混乱とコンテナ運賃急騰などもあり、2年連続で2兆円の利益を上げる。赤字お荷物部門からの大逆転劇だ。 成功のキーワードは、「出島組織」。その定義は、以下の2点。 (1)本体組織から何かしらの形ではみ出して (2)新しい価値を生む組織 ONEの目覚ましい成功は、日本の伝統的な大企業、いわゆるJTC(Japanese Traditional Company)の再生の方向性を示す格好の事例と言えるだろう。
  • 日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

    Posted by ブクログ

    ロジスティクスの視点で大手海運3社のコンテナ事業には大変注目していた。もう少しインサイダーや裏話的なことを期待して、ある種野次馬的に読んだが、そういった意味では綺麗すぎて若干不満も残るが、大変丁寧に、そして著者たちがこの会社に敬意を払って書いていることがよくわかる。
    邦船大手の統合など少し長めの歴史についても参考になる記述が多かった。特に世界レベルの船会社アライアンスについて敬意等をここまで詳細に扱ったものはこれまでなかった気がする。
    いずれにしてもニッチな興味・関心のある人にはお勧めの一冊であり、汎化した一般ビジネスにおいても、難しい企業統合のお手本にもなり得るかも知れない。(これを主目的で

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    2023年03月14日
  • 日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

    Posted by ブクログ

    コンテナ業界の苦難の歴史とONE設立の背景をわかりやすくまとめた著書。巻末のクリスマスカードのエピソードが印象的。

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    2023年02月18日
  • 日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

    Posted by ブクログ

    日本郵船、商船三井、川崎汽船が2018年にコンテナ事業を統合して設立したのが、Ocean Network Express、略称はONE。そして本書は、その設立を巡るドラマである。正確にはマゼンタらしいのだが、まず目につくのはピンク色の船だ。目新しさや他との違いは、このカラーリングにより、この統合による斬新さ、チャレンジ精神を一層引き立てる。

    2016年にはアジアから欧州までの海上運賃がコンテナ1本あたり最安値で約8万円円まで落ち込んでいた。いくらコンテナ船が大型化して、大量輸送によるコスト抑制を進めているとは言え、20トンを超える貨物を運ぶ大きなコンテナを1ヵ月以上かけて、アジアから欧州に運

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    2024年01月21日
  • 日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

    Posted by ブクログ

    ☑︎船舶は大型化すればするほど、貨物の単位当たり輸送コスト、すなわちコンテナ1個当たりの輸送コストが減少して、コスト競争力が増す。
    ☑︎コンテナ輸送は国際政治と無縁ではあり得ず、その重要な要素と言える。
    ☑︎実際にコンテナ貨物の輸送依頼をする際、ブッキングする海運会社と実際に運ばれる海運会社の違いを認識している荷主の担当者がどれだけいるだろう。
    ☑︎コンテナ船事業は、無数に運用している1本当たりのコンテナでどうやって収益を上げ、そのコンテナでいかに稼ぐかということに尽きる。

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    2023年10月24日
  • 日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    3社統合のコンテナ会社oneの統合の経緯を描いている。
    しかし、内容がさらっとしており薄く、物足りない。
    成功の要因は、本書にもある通り、従来のしがらみや慣習を受けなかったこと、これに尽きる。
    やたらと出島と書かれているが、正直出島はあんまり関係ないので気にしなくていい。
    本書に関連して、コンテナの歴史と物語についてはマルクレヴィンソンのコンテナ物語が非常に面白く、内容も濃いので、超オススメ。

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    2023年08月26日

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