作品一覧 2023/01/17更新 イノベーションの考え方 試し読み フォロー 資産を自分で守る法 試し読み フォロー 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書) 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 清水洋の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書) 清水洋 (イノベーション等の)ビジネス史を広く取り扱う著作はある種のロマン的な物語や悲喜劇が散見されるのでエンタメとしても楽しめるものが多いように思うが 表題や装丁からはかなり学術寄りに見えていたので敬遠気味だった。 研究対象としての扱いの難しさもあり、銀の弾丸としてのイノベーションの確立には困難を伴うが...続きを読む イノベーションの歴史にまつわるストーリーをたどりながら、野生化という主題を追う形で議論が確と進められている。 新潮選書はほどほどに骨太でありながら読み進めるに苦がない作品が多い印象。 Posted by ブクログ 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書) 清水洋 【イノベーションとは目指すものというよりも、あくまでも課題解決の結果です。イノベーションを起こすことが目標になるということ自体、本末転倒ぎみです】(文中より引用) すっかり巷間に定着した「イノベーション」という言葉。その光と影に焦点を当てつつ、イノベーションの生態について掘り下げた一冊です。著者は...続きを読む、日本人2人目となるシュンペーター賞を受賞した清水洋。 イノベーションという現象が具体的にどういうことなのかを説明するとともに、どういった影響を与えていくのかが非常にわかりやすく示された作品でした。普段何気なく使ってしまう・目にする言葉だからこそ、その実際のところを知ることは有益だなと再確認。 コダックと富士フィルムの話は目からウロコでした☆5つ Posted by ブクログ 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書) 清水洋 <目次> はじめに 野生化するイノベーション 序章あなたがスレーターだったらなら旅立ちますか 第1章イノベーションとは何か 第2章企業家がなぜ必要なのか 第3章3つの基本ルール 第4章イノベーションをめぐるトレードオフ 第5章イノベーションはマネジメントできるか 第6章成長を停滞させた犯人な...続きを読む誰か 第7章日本人はイノベーションに不向きなのか 第8章閉じ込められるイノベーション 第9章野生化と手近な果実 第10章格差はイノベーションの結果なのか 終章野生化にどう向き合うか あとがき イノベーションと幸福 p36イノベーションとは、経済的な価値を生む出す新しい モノゴト p82知識が、実験や観察によって生みだされるというのは 18世紀に入るまでは宗教の概念があるためふつうでは なかった、それこそイノベーション p127トータルエコノミーデーターベース、経済成長の要因を、 労働の投入量、資本の投入量、全要素生産性(tfp)の 3つに分けて考える、さらに労働を質と量で分ける、 (これでイノベーションが起こった状況を把握する) p225(この本のまとめは)ヒト、モノ、カネといった 経営資源の流動性が上がっていくと、イノベーションの 破壊的な側面が強くなる(野生化)が進む 破壊したいのか、破壊されたのか、代替えされて しまったのか、イノベーションはデジタルな技術革新にしか いないのか。。。 野生化する、破壊するのは、経営資源の流動化にある と書いていあるが、それに加えて情報の流動化も イノベーションの野生化にかかせないものであろう。 情報こそ流動化しやすいので、イノベーションはもっと 野生化しやすくななるのだ。 Posted by ブクログ 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書) 清水洋 これはビジネス系の本の中では久しぶりに超面白かった。 さすが、神戸大学の忽那先生の推薦。 イノベーションの歴史、イノベーションの生まれるメカニズム、イノベーションの及ぼす影響など、短いながらいろいろな角度からイノベーションを論じている。 Posted by ブクログ 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書) 清水洋 「野生化するイノベーション」というタイトルは、“もともとイノベーションって野生でしょ?”と考えている向きには何だかピンと来ないタイトルだと思う。そういう意味であまり期待せずに読み始めたのだが、良い意味で予想を裏切る本であった。 まず著者自身、この企画は「イノベーションの歴史を書いてみませんか?」と...続きを読むいう新潮編集者の誘いに応じたとあるように、イノベーションの歴史や経済史の近年の知見(例えばジョエル・モキアの仕事など)がふんだんに取り入れられている。これはポイントが高かった。経済史や経営史のゼミなどで輪読するのにはちょうど良い感じである。 第一部はイノベーションとは何かについての説明が丁寧。とくに第三章の基本的ルールの説明が重要だと思うが、そこのところが丁寧なのは良かった。 第二部は戦後日本経済のイノベーションの歴史を辿りながら、常識を覆すような知見もふんだんにあり、もっとも興味深かった。 そして、第三部がラディカルなイノベーションを推進するために流動性を高めること(例えば規制緩和などの自由化政策)は重要だが、そこには大きな陥穽も潜んでいることが的確に指摘されている。最後にポランニーの『大転換』を引用しているのには、おっ!と思った。おっしゃる通り、ポランニーは重要である(笑)。 やや褒めすぎたかもしれないが、一読をお勧めしたい。 Posted by ブクログ 清水洋のレビューをもっと見る