全員東大卒か在校の作家によるアンソロジー。ほとんど既読作家ばかりで、在校生である朝野皓生のみ初めて読んだ。概要は本の公式紹介にも書いてあるから割愛するが、普段から作家に感じていた好みや作風がほぼそのまま(新川帆立はやや予想外ウンコ盗難。謎的にはあれになぞらえたんだな、と最初のほうで分かったけど面白か
...続きを読むった)で、新しい作家探しにも良いアンソロジーだと思う。
私の好みは伊与原新、新川帆立、辻堂ゆめだったけど、レビューみてると、本当に好みは人それぞれ。殺人は最終話だけで、全般グロいミステリーじゃないので(思考怖いのはあるけど)普段怖くてミステリー敬遠している人も新規開拓にオススメ。
最近、YouTubeでwakatte TVを良く見ていて、東大京大に入るのは、ただの天才じゃなくて、死ぬ気で努力できる能力必要もあるんだなー、と感じながら偏差値ネタ動画をゲスに楽しんでいるので、作家から滲み出る心情を掬うのも楽しかった。伊与原さんは院で入った時、このお話の主人公のように感じたりしたのかな。フィクション?