グレース・マクリーンの作品一覧

「グレース・マクリーン」の「わたしが降らせた雪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • わたしが降らせた雪
    3.6
    1巻2,420円 (税込)
    十歳のジュディスは、小さな町に、信仰に篤い父とふたりで暮らしている。学校でいじめられるジュディスの心のよりどころは、自分の部屋に作った模型の世界、〈最も美しい土地〉だった。 ある日、ジュディスは〈最も美しい土地〉に雪を降らせた。次の日めざめると、窓の外は一面の銀世界だった。これは神の奇跡なのだろうか? しかし、それは数々の予想もしなかった災難をもたらして……。聡明で孤独な少女の闘いを繊細にあざやかに描き出したデビュー作。
  • わたしが降らせた雪

    Posted by ブクログ

    感受性の豊かな人の表現って、独特で素敵であり、
    解り辛かったりもする。
    読み始めは、ちょっと自分に合わないかなぁ と
    感じたけど、途中からは あっという間に完読できた。
    ジュディスや彼女の父親、クラスメートらをとりまく状況が苦しく、ずっとブルーな気持ちで読んでいた。
    最後は安堵して読み終わることができて良かったなぁ。

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    2022年08月08日
  • わたしが降らせた雪

    Posted by ブクログ

    イギリスの作家グレース・マクリーン、2012年発表の小説。「エホバの証人」をモデルにしていると思われるキリスト教の異端の一派の熱心な信徒の家庭に育った少女の一人称の物語り。宗教や奇跡が大きなテーマとなっていますが、宗教的な物語りというより、父子家庭の父と娘の絆の再生を描いた物語りであり、とても心に響く暖かな結末の作品。良いです。

    10歳のジュディスは工場労働者の父親と二人暮らし、間もなく起こるはずのハルマゲドンとその後に訪れる「最も美しい土地」を信じる純真な少女です。自室にはガラクタや廃物を利用して「最も美しい土地」のジオラマ模型を作っており、豊かな想像力ととても繊細でナイーブな感性を持って

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    2015年12月18日
  • わたしが降らせた雪

    Posted by ブクログ

    原題は〈The Land of Decoration〉。ハルマゲドンで世界が滅んだ後にやってくるとされる〈最も美しい土地〉のこと。

    いじめに苦しむ10歳の少女ジュディスは、自分の部屋に〈最も美しい土地〉を作った。そこに雪を降らせて神様に祈ると、外の世界にも雪が降った。過酷ないじめが待ち受ける恐怖の月曜日に起きた奇跡。

    学校や仕事へ行きたくない時に嵐を起こす力や、自分をいじめる奴に復讐する力があったらどんなにいいか。でも、行動には必ず結果が伴い、その結果を取り消すことはできないのだ。

    ジュディスの苦悩よりも、彼女の父親の苦悩の方が胸に迫ってくるものがあった。信仰の篤い大人ゆえの、父親ゆえの

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    2015年01月26日
  • わたしが降らせた雪

    Posted by ブクログ

    10歳のジュディスは、信仰厚い父親と二人暮らし。勉強はできるが、学校ではいじめっこのニールとその仲間に執拗にいじめられている。そんなジュディスは、自分の部屋に廃物で作ったミニチュアの庭を大切にしている。ある週末、月曜日にはトイレに頭を突っ込んでやると言われ、自分のミニチュアの庭に雪を降らせると、本当に雪が降り学校も休校になる。そこからジュディスは、神の声を聞くようになり、ミニチュアの庭で起きたことが現実の世界でも起きるようになっていく。

    ニールのいじめがエスカレートし、父親の職場での立場も含め追い詰められていくジュディス。ミニチュアの世界が現実になることで次々起こる災難。その闇に気づき止めよ

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    2019年07月18日
  • わたしが降らせた雪

    Posted by ブクログ

    エホバの証人という信仰に厚いために学校でイジメにあう少女がいた。
    ゴミや身の回りのもので作った箱庭に起こした出来事が実現してしまうようになり、あたかも自分が神のようになってしまう。
    しかし彼女は聡明だ。そのような力を持つことの重さにもきちんと気づく。
    彼女にそんな力を与えた、私は神であるという声。
    これはまるで悪魔みたいだったけど、一体なんだったのだろう?
    怒りという感情に目覚めた彼女の心だったのかな?
    最後信仰一本やりだった父親が彼女ときちんと向き合ってくれて、明るい未来が見えてきたのがいい感じだった。

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    2013年09月19日

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