物質に過ぎない脳からどうやって主観的な体験である意識が生まれるのかというハードプロブレムをそのまま解くのではなく、なぜ人はそもそもハードプロブレムがあると思ってしまうのかを説明するアプローチを取る。
ハードプロブレムは存在しないと主張するダニエル・デネットと同じ立場だ。
我々は外界の情報をすべて平等
...続きを読むに扱うのではなく、その重要度に応じて優先づけを行なっている。そのプロセスは注意と呼ばれる。注意は制御を要する。制御を行うためには、注意を描写する内的モデルが必要になる。それを注意スキーマと呼ぶ。
注意スキーマは、物理的なプロセスをそのまま描写するのではなく、ある種の単純化されたリアルな非物質的特質を記述する。それが、人に意識が存在すると主張することを可能にする。
一回読んだだけでは、わかったようなわからないような感覚なので、多分わかっていない。注意スキーマの文献を読んで理解を深めたい。