もうなんかね、いろっいろ黒歴史に充ち満ちているのですよ。興味深いけど、闇も深い…!
現代の事例も結構あって、海外の著者さんですが日本での出来事も幾つか取り上げられてます。
一時期流行った超厚底靴とかね!
ヒ素由来のグリーン、ドレスも子供服も手袋も200年くらい前の物でも綺麗に色が残ってました。
こ
...続きを読むれは着用者より製造側の労働者にかなり被害が出ていたそうですが、気に入ってよく着ていれば影響無しとはいかなかったでしょうね。
服飾品以外にも壁紙やファブリックや家に塗る塗料・お菓子に使う食紅・画家(ゴッホやゴーギャンなども使用)が使う絵の具・造花を染める染料、果ては子供用のおもちゃにまで使われていて、ナポレオンの死因もこういった物が関わっていたのではなんて説もあります(諸説有り。
子供の生活かなりシビア…ヴィクトリア朝で言えば他にも、泣き止まない子に阿片チンキでもっておとなしくさせたとかありましたし…。
※この時代は阿片チンキ=咳止めや鎮痛剤といった常備薬的な物として、特に規制されず大人から赤子にまで広く使用されていました。
そんな風に世を席巻していたグリーンの塗料も、毒性が認知されてからは殺虫剤(農薬)や殺鼠剤として再利用されていたそうです。
それから1909年の青い素敵なエジプト風ドレスの上半身部分にフィレレースが使われていて、あぁ実際こんな風に使われていたのね!とレース編み好きとして反応してしまったところ。
マス目をかがって刺繍してあって遠目にはクロッシェの方眼編みのよう。
ハーダンガー刺繍みたいな雰囲気の物もあるんですよね。
それでこのドレスは更にスパンコールやビジューやガラスビーズで飾られているんですけど、スパンコールがセルロイド製で危険視されたのだとか。
セルロイドは燃えやすい上に、一度火がつくと摂氏815度とかなり高温になり、燃えた後は毒性の強い煙・ガスを出すのが特に危ないのでした。
元々は狩られまくって絶滅の危機に陥った象牙の代替品として開発された物で、きっかけはよかったんに…。
現在はもっと安全な合成樹脂がありますけれど、そこにたどり着くまでいろいろあったものですわねぇ。