・陰謀論の内容は、アメリカ政府やメディア、金融界はディープステート(闇の政府)を組織しており社会を牛耳っていて裏で人身売買や小児性犯罪を行っているといったもの。反コロナ、反ワク。トランプがディープステートをぶっ壊そうとしているストーリー。最近ではプーチンも。トランプもこれを利用して支持者を誘導するような動きをしている
・日本でも神真都Qのグループができていて集会や反ワクの事件を起こしていたりする。多少陰謀論の内容に差はあるが。日本でも反マスクでニュースになった知事を中心に議員の中でも広まっている。
・そもそもQアノンの発端はアメリカの匿名掲示板(4ちゃん)の書き込みから。オーナーはひろゆき。この4ちゃんの盛り上がりから10人殺害の銃乱射事件に繋がっているがひろゆきは取材には応じず。
・匿名掲示板、プラットフォーム側に責任はないのか?なおひろゆきは2ちゃんのときから削除依頼があってもあまり対応していなかった。麻薬取引の情報等、2ちゃんには違法な投稿も多くあったが警察から要請があっても協力せず。2ちゃんの違法な投稿目当てでユーザーは集まるので広告費は発生し続けた。
・米国の5〜6人に1人がQアノンの主張を信じているという調査結果。米連邦議会議事堂襲撃事件の後も減っていない
・社会から孤立しネットから非常に影響を受けやすくなった人間が陰謀論にはまる。ポリコレ(政治的正しさ)に辟易としているがそれ公に言うと差別主義者だと叩かれるやりづらさを抱える人がトランプ/陰謀論にはまり解き放たれている
★かなり興味深く読み応えがあった。アメリカでここまで陰謀論が浸透していることに驚き、恐怖を感じた。陰謀論は匿名掲示板の文化から始まっておりそのオーナーはひろゆきであり、日本と密接なかかわりがあることは衝撃だった。
ひろゆきは今メディアでもてはやされているけど道徳的な会話が通じず人を人として見ない、利用して面白がるようなところはロンと共通しているものがある気がするしあまり社会でもてはやすような人物ではないと思った。
陰謀論というとごく一部の危ない人が信じているヤバいもの、というイメージだったが実際のそれはアメリカの5人にひとりが信じていてかつての大統領が煽り死者まで出す事件を起こしていて、選挙を不正だと主張し民主主義の根幹を揺るがすようなものになってきてしまっている。陰謀論の拡大は本来自由のため勝ち取ってきたはずの民主主義の敗北に繋がってしまうのかもしれないと感じた。
詳細のまとめは備忘としてメモに保存