ユーザーレビュー 世界食料危機 阮蔚 著者は中国出身の農林中金研究所の研究員。良書。 ウクライナの戦争で食料調達の世界の構図が浮き彫りになった。この国は世界有数の小麦の輸出国。日本の小麦の需給には影響は無いものと思われたが、それは日本がアメリカなどから小麦を輸入をし、一方でアフリカなど貧しい国がウクライナの小麦を輸入しているから。見方を...続きを読む買えると食料の輸出国と輸入国の関係性は思っているほど単純ではなく、様々な事情や利害が絡み合っていることがわかる。 他に食肉や化学肥料の需給についても総括的に網羅されている。自給のリソースが限られている日本は世界に依らざるを得ず、その一方で貢献できることは科学の力でグローバルの視点で安定した食糧供給体制の構築することだけだろう。良書。 Posted by ブクログ 世界食料危機 阮蔚 ウクライナ-ロシアの対立による小麦流通量減少の世界的(特に中東、アフリカ)への影響からバイオ燃料、肥料をめぐる将来的な争いの可能性など食糧の安定供給に紐づいた懸念を解説している。初学者向けでわかりやすく勉強になった。 Posted by ブクログ 阮蔚のレビューをもっと見る