大陸移動説や、それがマントル対流によって起きるという説については子供の頃の科学読み物で知って興味を持ったことがありましたが、大学受験では地学を取らなかったため、これについてあまり深く考えたことはありませんでした。
この本を読んでこれまで根本的に誤解していたことに気づいたのは、「マントル」の性質につい
...続きを読むてでした。「対流」を起こしているのだから、マグマのような液体状のものだと思っていたのですが、実はかちかちの岩でありながら、それが数千万年から数億年のオーダーでものすごくゆっくりと動くことで「対流」していたのだということでした。
また、太古に大陸が一つに合わさった「超大陸」というものが、実は何個かあり、大陸はくっついたり離れたりを繰り返しており、離れた大陸のくっつき方にも、いったん離れた部分が再び近づいてくっつくパターンと、ずっと離れ続けて地球の反対側からパターンとがあるというのもこの本を読んで初めて知った事実でした。
結構学術的で難しい記述も多かったですが、非常におもしろい本でした。