作品一覧

  • 現代短歌パスポート1 シュガーしらしら号
    -
    1~2巻990円 (税込)
    新シリーズ創刊!最注目の歌人10名による書き下ろしの新作短歌アンソロジー歌集。 榊原紘 伊藤紺 千種創一 柴田葵 堂園昌彦 谷川電話 吉田恭大 菊竹胡乃美 宇都宮敦 初谷むい 【収録作品】 榊原紘「Classic」 伊藤紺「雪の匂い」 千種創一「White Train」 柴田葵「おさしみ」 堂園昌彦「春は水さえとろけさせる」 谷川電話「夢を縫う、たき火を保つ」 吉田恭大「フェイルセーフ」 菊竹胡乃美「火のぬいぐるみ」 宇都宮敦「羊毛期の到来(ウール、ウール、ウール)」 初谷むい「天国紀行」 【目次】 榊原紘 Classic 伊藤紺 雪の匂い 千種創一 White Train 柴田葵 おさしみ 堂園昌彦 春は水さえとろけさせる 谷川電話 夢を縫う、たき火を保つ 𠮷田恭大 フェイルセーフ 菊竹胡乃美 火のぬいぐるみ 宇都宮敦 羊毛期の到来(ウール、ウール、ウール) 初谷むい 天国紀行 執筆者プロフィール 【著者】 榊原紘 1992年愛知県生まれ。奈良県在住。第2回笹井宏之賞大賞受賞。2020年、第一歌集『悪友』刊行。ゆにここオンラインカルチャースクールで「推しと短歌」の講師を務める。短詩集団「砕氷船」の一員。 伊藤紺 歌人。1993年生まれ。横浜在住。著書に歌集『肌に流れる透明な気持ち』『満ちる腕』(いずれも短歌研究社)、ミニ歌集『hologram』(CPcenter)。 千種創一 1988年愛知県生まれ。2015年、『砂丘律』。2016年、日本歌人クラブ新人賞、日本一行詩大賞新人賞。2020年、『千夜曳獏』。2021年、現代詩「ユリイカの新人」に選出。2022年、『イギ』、ちくま文庫版『砂丘律』。 柴田葵 歌人、ライター。第2回石井僚一短歌賞次席。第1回笹井宏之賞大賞受賞により、第一歌集『母の愛、僕のラブ』(書肆侃侃房)を出版。東京都在住。身長164センチ。 堂園昌彦 1983年東京都生まれ。早稲田短歌会を経て、現在、短歌同人誌「pool」所属。2013年、第一歌集『やがて秋茄子へと到る』(港の人)刊行。ブログに歌書紹介サイト「短歌のピーナツ」。 谷川電話 1986年愛知県生まれ。2014年、角川短歌賞を受賞。歌集に『恋人不死身説』(2017年、書肆侃侃房)、『深呼吸広場』(2022年、書肆侃侃房)。 吉田恭大 1989年鳥取県生まれ。「塔短歌会」「早稲田短歌会」で短歌を学ぶ。2019年第一歌集『光と私語』(いぬのせなか座)を刊行。同年より詩歌の一箱書店「うたとポルスカ」を運営。 菊竹胡乃美 1995年福岡県生まれ。2015年から短歌を始める。第一歌集『心は胸のふくらみの中』(書肆侃侃房、2023年)。 宇都宮敦 1974年千葉県生まれ。歌集『ピクニック』(2018年、現代短歌社)。ブログ「Waiting for Tuesday」(https://blog.goo.ne.jp/utsuno)。 初谷むい 1996年生まれ、札幌市在住。第一歌集『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房、2018年)、第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(書肆侃侃房、2022年)。
  • ヘクタール
    4.2
    1巻2,200円 (税込)
    待望されてきた第三歌集がいよいよ 短歌界で最も輝かしい存在である大森静佳の歌はあらゆる人を魅了してやまない。「カミーユ」に続く第三歌集がいよいよ届く。
  • ヘクタール

    Posted by ブクログ

    大森静佳の三冊目の歌集。歌集としては珍しく大手の文藝春秋から出版されていることに驚いた。それだけ期待されているのだろう。それに応えて第四回塚本邦雄賞を受賞した。言葉同士がぶつかり、重なり、裏切る。その狭間からイメージがこぼれる。「鳥影はするどく空を斬りわたり結末が見えているからって何だ」「青空の深いところでほのひかる見たことのないあなたの乳歯」「さびしさの単位はいまもヘクタール葱あおあおと風に吹かれて」「生まれると生きるの間に咲きそよぐねこじゃらしたち根こそぎ毟る」「約束はひとりっきりでもできること 虹よ おまえをずたずたにする」「人魚なのに溺れてしまうこんなにもつめたい水にそしてあなたに」「

    0
    2023年10月24日
  • ヘクタール

    Posted by ブクログ

    以下が特に好きな3首でした。

    ジェルソミーナを理想の女と言ったひとが明日は山羊になりますように

    会えた気がするのです、少し 手鏡をおなかに伏せて眠る夜更けは

    産めば歌も変わるよと言いしひとびとをわれはゆるさず陶器のごとく

    0
    2023年04月05日
  • ヘクタール

    Posted by ブクログ

    読んでて度々涙がでた
    感動の涙でも、悲しくて泣いてるのでもなくて
    ただただ涙がでた

    ひとことで表すなら、赤黒い血の塊
    言葉としては敬遠されたり忌み嫌われるものだけれど、だれもが身体のなかに宿していて、でもふだん見ることもないしそんなものありませんていう顔をしてみんな生きている
    それらを静かに意識させてくるというか、ぐ…と深いところに沈み込ませる力がある

    0
    2022年11月15日
  • ヘクタール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・さびしさの単位はいつもヘクタール葱あおあおと風に吹かれて
    ・飛行機に生まれたかったと言うひとの額はしろいまま夕焼ける
    ・わが髪を撫でつつ力のない髪と言ったのは母 五月の庭で
    ・白髪のあなたを思い描くとき黒目の黒さばかりが浮かぶ

    0
    2022年10月01日
  • ヘクタール

    Posted by ブクログ

    世代が違う、なんせ息子と同世代なので親子ほどの違い、それに短歌には門外漢でもあり、理解できない歌も多くありました。
    しかし、分からないながらも、静かだが美しく、時に意志の強さも感じられ、現代の短歌会を代表する歌人なのだと感じ入りました。
    先日、90歳すぎていまなお矍鑠たるおば、ふだんからうち息子の歌や現代短歌がわからない、と言っているおばが、「現代短歌は歌と言うより詩のようなものね」といっていました。
    この大森静佳さんの歌集もそう思って読めば、より楽しめるのかも、と思いました。
    また、繰り返し読みたい歌集です。

    0
    2022年07月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!