作品一覧

  • あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    ――わたしはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。 カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。 自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。 だが彼女らはけっして下を向かない。 慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。 《いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集》 -------------------------------------- 【目次】 ■あの人たちが本を焼いた日……The Day They Burned the Books ■あいつらにはジャズって呼ばせておけ……Let Them Call It Jazz ■心霊信奉者……A Spiritualist ■マヌカン……Mannequin ■フランスの刑務所にて……From a French Prison ■母であることを学ぶ……Learning to Be a Mother ■シディ……The Sidi ■飢え……Hunger ■金色荘にて……At the Villa d'Or ■ロータス……The Lotus ■ではまた九月に、ペトロネラ……Till September Petronella ■よそ者を探る……I Spy a Stranger ■堅固な家……A Soild House ■機械の外側で……Outside the Machine ■「ジーン・リース」へのピクニック……西崎憲 --------------------------------------
  • あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集

    Posted by ブクログ

    鈴木いづみを思わせる感じ。強そうで脆い、メチャクチャなのに彼女の中には切実で変えられないものがある、それが文章から伝わってくる。女嫌いなのに女に注目する感じも似ている。
    鈴木いづみは空虚な時代に生まれたと感じていたけどジーンさんは激動の時代と激動の人生を生きた。鈴木いづみはジーン・リースを読んだのだろうか?読んでいたら自分のことのように感じたのではないか。
    危うげで、強かで、嘆いてるけど笑ってる。
    周りを見るときの目が似ているのかな。

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    2022年09月19日
  • あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集

    Posted by ブクログ

    そう言えばジーン・リースって短篇を読んだことなかったなあと思っていたら、それもそのはず、本邦初だそう。

    結構無頼だなと思うんだけれど、時々クスッと笑ってしまうユーモアもあるんだよ。

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    2022年07月05日
  • あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集

    Posted by ブクログ

    60冊目『あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集』
    (ジーン・リース 著、西崎憲 編、安藤しを他 訳、2022年7月、亜紀書房)
    1950〜70年代にかけて活躍した晩成の女流作家、ジーン・リース。
    短篇の内容はいずれも世間に疎外された女性を扱ったものである。
    時代設定が分かりづらく、また掴みどころのない抽象的な作品も多いので、彼女の生涯を調べた上で読み進めていかないと理解が追いつかないかも知れない。

    「わたしはほんとうにはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。」

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    2022年08月29日

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