土ぼこり舞うゴールドラッシュ黄昏のとある国、とある時代。
二人の子供が父親の亡骸を葬りに街を出る。
黄色い肌の子供達が向かうは荒野。
バッファローに虎の骨が転がる乾いた世界で彼ら彼女ら(原文の少女の1人は“he”や“she”を避けて語られるらしい)はそれでも流離い生き延びていく。
新しい肌の色や性差で語られる西部は、例え題名の通りであったとしても、マイノリティであるならそれが幸福に繋がるわけではないことを物語る。
トニモリスンもコーマックマッカシーも、ジャスミンウォードなんかも、きっとこの本読んで手を振ったり、拍手してる。