経済学の前提である「人は合理的な行動を取る」という前提を疑って、なぜ人は非合理的な行動を取ってしまうのか、ということに着目した内容。
特にマイナスの出来事を極端に嫌う「損失回避」という心理。
わかるなあ、と。
損失を嫌うあまりに損得計算ができていないというのは、指摘されて初めて気付いた。
確かに
...続きを読む損失は嫌だ。
だけど、そこまで嫌うものでもないのではないか、とも思えた。
リスクを嫌うあまりにリターンもないというやつだ。
失うことを怖れすぎて、得られたものが何もない、またはほとんどない、ということになっていないだろうか。
それと大体こんなもんだろう、と判断する「ヒューリスティクス」という概念。
どうしてもそうせざるを得ない面はあるにしろ、判断する時、判断材料をしっかりと分析せずに印象で決めてしまう面はある。
自分の仕事はバイアスとの戦いだと言われる。
こう書いていながらもバイアスから抜け出せていないことは多い。
それを避けようとするあまり、また別の誤りをしてしまう。
正しい判断をするには、バイアスだけとの戦いではなく、それ以外のものとも戦わなくてはいけない。
行動経済学という分野。
面白く誰にでも取っ付きやすい考え方。
それを仕事にも取り入れようという考えに少し前まで接していたので、また考えてみよう。