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Posted by ブクログ
著者は義肢装具士として義足を作る臼井二美男さん。日常用の義足はもちろん、スポーツ義足の第一人者としてパラリンピック選手の義足も作っています。そんな臼井さんが義足作りを始めたきっかけ、義足作りへの思い、患者さんとのエピソード、そしてその患者さんたちが語る言葉が入っています。
2017年読書感想文コンクール課題本ということですが、これはとても良い本でした。
病気や事故で足を失った人は、痛みや、病状の変化や、世間からの注目を恐れて引きこもりがちになってしまうこともあります。それでは義足装具士として患者さんにできることはなんだろう?患者さんに向かい合い、体のケアはもちろん心にも向き合わなければなりま -
Posted by ブクログ
義肢装具士の臼井二美男さんのお話し。
臼井さんは、ひょんなことから義肢装具士になり、一生の仕事としてのめり込む。
臼井さんの、人をバックアップする姿勢(押し付けがましくなく、その人がやりたいことを優先する)、究めたいという職人気質が、義肢装具士を天職にしているのだなと、しみじみ感じる。
スポーツ用の義足を作るのに試行錯誤していたとは。
アメリカの写真を見ながら、作り方もわからない中、見よう見まねで作ったという逸話が、意外だった。
もっと確立されている世界だと思っていたので。
臼井さんと、義足を使う方々の並々ならぬ熱意が伝わってくる本でした。 -
Posted by ブクログ
義肢装具士(ぎしそうぐし)の臼井二美男(うすいふみお)さん。
義肢装具士とは、生まれつき手足のない人や、病気や事故で手足をなくした人に、そのかわりになる義手や義足を作る仕事です。
ブラジルのオリンピック、パラリンピックではオリンピック選手だけでなく、パラリンピックでの活を知りました。そして東京オリンピック、パラリンピックが2020年に開催されることもあって、テレビでもパラリンピックで活躍するアスリートたちの姿をよく目にするようになりました。
そんなパラリンピックで活躍するアスリートを支えているのが、義手や義足です。
臼井さんは、日本ではじめてカーボンファイバーを使った、板バネ式のスポーツに