作品一覧

  • パリのハイブランドが欲しがる技術は、なぜ東京の下町で生まれたのか 蔵前の頑固オヤジの反骨仕事術
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    「僕がブランドを作ろうと思ったその原動力には、男としての野望もあった。 僕の野望は、権力にも、財力にも向かず、ひたすら財布に向けられた。 最高品質の財布を作って、僕の技を日本に、世界にひけらかしてやると思った。 なんて平和な野望だろうか。 権力や財力だとそうはいかないが、財布づくりにいくら野望をぶつけたところで、 誰かが幸せを感じてくれるだけ。 これからも安心してそこに男の野望をぶつけていこうと思っている。 もし、その胸にたぎる野望を持て余している若者がいたら、ぜひ職人になる道を検討してみてほしい。 ものは、その思いをぶつけただけ答えてくれる。 だけど今の時代、職人という言葉が指すのは、 ものをつくる職業に限らず、エキスパート全般を指すような気もしている。 「職人だねー」は、ある種の褒め言葉だろう。 そして、これからの日本を元気にするのは間違いなくエキスパート(職人)たちだ。 この本が、あの時代に失った日本の大事なものを もう一度取り戻すための一助になればこんなうれしいこともない」(本書「おわりに」より)
  • パリのハイブランドが欲しがる技術は、なぜ東京の下町で生まれたのか 蔵前の頑固オヤジの反骨仕事術

    Posted by ブクログ

    皮と皮と、皮と生地の合わせの技術など、世界にどこでもない技術が浅草界隈にあるということをはじめて知った。
    高度成長期〜バブル期を経て、製造現場も中国に移っていくなかで、こうした技術、職人さんが残っていてよかったと思う。
    こうした手作りの、こだわりの一品を持ちたいと思った。ブランドのOEMも手掛けているわけで、ブランドにこだわってないので探してみようと思った。

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    2024年02月21日
  • パリのハイブランドが欲しがる技術は、なぜ東京の下町で生まれたのか 蔵前の頑固オヤジの反骨仕事術

    Posted by ブクログ

    財布を中心とした、圧倒的クオリティの革小物を世に送り続けるヒロアン長谷川代表の想いが詰まった自伝。

    革製とは思えない圧倒的な薄さにビックリして私自身愛用しているが、これを支える技術についても触れられていた。分厚く膨れた長財布はスマートでは無いのでこれはありがたい。


    以下メモ

    ◯用語
    ・切り目磨き: 断面コバを磨き、摩擦熱でツルツルにしていく。
    ・ベタ貼り: 皮の裏面同士を貼り合わせる独自技術
    ・束入れ: 通称長財布
    ・筋がいい: 真っ直ぐにできること

    ◯格言
    ・金は追いかけた距離だけ逃げる、金に追いかけさせろ
    ・中国製への疑問、月給をはたいても買えない物体の品質に対して果たしてどこま

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    2021年09月30日

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