アメリカのジョンズ•ホプキンス大学(JHU)、その公衆衛生大学院は全米で最も古く、米の大学ランキングで約30年第一位に存在している。
本書はコロナ禍における同院を中心としたJHUの奮闘、取り組みを紹介している。
具体的には、
超有名な「新型コロナ追跡サイト」をはじめ、コロナの総論的な医学的情報、コ
...続きを読むロナ禍を予言したような2018年の報告書「パンデミック病原体の特徴」、フェイクニュースへの対応、同院の中で相反するワクチンへの考え方、である。
公衆衛生におけるJHUの活動の先見性、スピード感、影響力の大きさを感じる内容になっている。
本書の発行は2022年5月。
新型コロナの情報は日々アップデートされている中で、この本の具体的な情報の鮮度は、正直なところそんなに長くないだろう。
しかし感染症パンデミックは、コロナ禍が終息しても、いつかまた起こる。
感染症の一般的知識、情報•メディアリテラシーやSNSとの付き合い方は、もはやこの世の中を生きていくのに誰もが必須の知識だ。
本書は、その知識獲得のための重要な参考書の一つと言える。