『ロシア・ウクライナ戦争から学ぶ教訓』
ソ連・ロシアに12年間滞在した元外交官・河東哲夫氏の著書。長くロシアに携わった肌感覚からプーチン氏の蛮行を批判し、日本が執るべき国防策が語られています。
驚くべきは出版までのスピード感。ロシアがウクライナへ全面侵攻を開始したのが2022年2月24日。本書の
...続きを読む出版日が2022年4月22日。わずか2ヵ月で発売まで至ったことになります。
日本の自衛手段については本当に難しい問題ですが、ロシア・中国・北朝鮮に囲まれ地政リスクを抱えた極東の島国では先延ばしにできない選択を迫られています。他の国の争いには参加しないけれど、日本が攻められたときはアメリカさん守ってね、という考えでは甘すぎます。
一方、著者の主観ながらロシアや中国の思惑についても述べられており、不安をあおるだけの内容ではありません。イチ意見として有識者の見解を知ることは大事だと感じました。