ユーザーレビュー 観測者の殺人 松城明 シリーズものの2作目だったからか、世界観を理解するまで時間を要し、なかなか読み終えなかった。顔は違っても性格が全く同じ人間がいたとしたらそれは別人となるのかなどと考え、人を操れる人間と争う人間のお話だと思った。 Posted by ブクログ 可制御の殺人 松城明 面白かった。序盤の話や人間関係が、終盤で一冊としてまとまるのはすごく爽快感がある。 キャラが立っているので、アニメ化とかと相性良さそう。 理工系・SF好きとしては機械・制御系の単語が出てくるのも嬉しい。 個人的には、もっと制御・システム同定の話を掘り下げて欲しかった。可制御と可観測という概念の違い...続きを読むで足を掬われたりとか、人という非線形システムを同定するにあたっての着眼点とか… Posted by ブクログ 可制御の殺人 松城明 人を1つのシステムと見立てて、その構造を解明すること(本文中ではシステム同定すること)で、人を意のままに操ろうとする男(かどうかわからない)のお話。 正体が明らかにならないので、続くのかも。 Posted by ブクログ 可制御の殺人 松城明 最初の短編が大賞候補らしく、確かに良くできている。 それ以降の短編は、それぞれが1作目の短編の世界を、新たなキャラを登場させながら補完するような出来となっている。 一応、短編として起承転結もあり、工学や建築学、心理学の定理などをとりこみ緻密なロジックを展開するあたりは最近の若い作者の特徴でよく出...続きを読む来ている。 一方で話が小さくて面白みに欠けるのが残念。 受賞作に絡めるために作られた短編で制限が多かったであろうから、今後の長編には期待できるが、ラプラス理論(決定論)一辺倒で話を進めるのは少しきついのでは? 作者は九大出身だが、最近九大出身の本格(系の)作家が増えたような気がする。嬉しい事だ。 Posted by ブクログ 観測者の殺人 松城明 前作があったとは知らず、表紙買いです。 かわいいけど残酷な表紙に心惹かれました。 現代ニーズの高いSNSを題材にした作品だからこそ、登場人物の心情に共感できる部分がありました。 SNSやインターネットを介して、無数の情報を得られる今。私たちは情報リテラシーを正しくもって生活していかなければならない...続きを読むなぁと思いました。 前作を知らなくても、読める内容ではありましたが、馴染みのないカタカナ言葉が多く、私自身理解しきれていない気がします…。悔しい…。 「観測者」「変革者」「傍観者」「追跡者」と視点が分かれており、最初はなんだろう…?となっていましたが、後半になるにつれて、理解が追いつきました。 Posted by ブクログ 松城明のレビューをもっと見る