還暦の女優さん、どんぐりさんのエッセイ。
めちゃポテジィブ~!と、元気をもらえるエッセイだった。
サクサク読めたし読んで良かった。
感謝の気持ちってやっぱ大切なんやなあ。
※気になった箇所
自分の大切な時間を、大切なものに使おう
服屋持ち物は、断捨離してかなり数を絞りました。もともとはモノをあふ
...続きを読むれるほど持っていて、小学校時代の作文や工作、中学時代に友だちと交わした手紙、誰かの誕生会で「パーン!」とやったクラッカーから出てきた紙まで取っておく始末。証券会社時代には山ほど買っていた服や靴、アクセサリー、バッグが、狭い部屋にあふれていました。マイセンだのなんだの、食器もたくさん集めていました。その昔、モノがあふれていたときのこと、玄関の黒い靴を、右と左と違う靴を履いて出かけてしまい、待ち合わせした友だちに「竹ちゃん、なんやそれ!こんな人、初めて見たわ」と呆れられたこともありましたっけ。でも、お芝居の世界に行こうと決めたとき、引っ越しを機に思い切って処分。タンス2つとクローゼット、押し入れにまで詰まっていたモノとお別れし、必要最低限だけにしまいした。たとえもう使わないモノでも、愛着は残っています。壊してゴミ袋に入れたり、粗大ゴミの回収に出すのはつらかった!この経験をしたので、モノをため込まないように気をつけています。仕事の衣装は場合によっては自前なので買いますが、なるべく最小限。あとは断捨離しすぎて「シンプルな黒い靴2足とスニーカー1足だけ」という具合に。人づきあいも、昔のように「多ければ多いほどいい」ということはなくなりました。お芝居をしようと決めたときに携帯を買えたし、人づきあいは減りました。長い間、つきあいが良すぎた私ですから、やろうと思ったら際限なく人のために時間を使ってしまいます。還暦を超えた今、ようやく見つけた「お芝居がやりたい!」ということに集中したい。限りがある人生の時間を、できるだけ自分らしく使うには、「みんなにいい顔をするのは無理や」と、あきらめたんです。こうやって削ぎ落としていくと、いろんな髪型をしておかっぱに戻ったように、私が持っている、自分でもわからなかった自分らしさに、たどりつけたような気がしています。