自分の失敗を率直に紹介するというコンセプトが面が面白く、筆者の謙虚さを学びたい一冊。興味深い記述は次のとおり。
・「板挟みになりながら自分が泳ぐ余地を確保するのが重要なんだ」
・ソ連の領空侵犯ー不測の事態の武器使用マニュアルをマニュアル化するチャンスだった
・情報本部の創設ー戦術情報機能は各自衛隊に
...続きを読む残し、戦略情報を一元化する
・危機管理は結果が全て。役人は結果よりも制度や手続きを重視する傾向。
・中国原潜領海潜没航行事案ー海上警備行動が通過後になってしまう。対応要領の未整備と連絡調整業務を抱え込みが原因。
・説明で「ですから」「だからですね」はタブー。サシスセソやオウム返しで相手の気分を上向かせる。
・情報を下から上へ流すことだけを繰り返していると上司に判断を丸投げし、上司の判断に疑問を持たないという無責任な態度につながる。速報性と付加価値のバランス。
・説明ペーパーは課題・検討・結論の3項目、論点・切り口を3つ、選択肢を3案。数字を使うことはスケール感を理解してもらう上で効果的。
・南スーダンPKO日報問題ー抱え込むミス。目先の混乱回避を優先してしまう。