ユーザーレビュー 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ 上野ゼミ卒業生チーム / 竹内慶至 / 坂爪真吾 / 大滝世津子 / 開沼博 / 中村かさね / 中野円佳 「情報生産者になる」が思いの外良かったので、続けてこの本も読む。 坂爪さんの研究には流石に引くが、この本を完成させてくれたことには感謝。 最後の座談会がすごくいい。 正直な物言いに、驚いた。 「女性学ってやっぱり運動だったのよ。」 アカデミズムの場で、「運動」を行うことを意識的にやっていたのだな...続きを読むと、その姿勢に感動。アカデミズムが後進を育てることができなかったこと、一人も上野ゼミに希望者がいなかった年がショックだったこと、そこから指導法を変えたこと。お茶の水の原ひろ子先生を尊敬していること。立命館で原さんがやったことを自分もやろうと思い実践したこと。自分の一生を賭けて一作書く人たちをサポートしたこと。 改めて上野千鶴子のすごさを痛感。 なんだか私もやる気出たな。 Posted by ブクログ 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ 上野ゼミ卒業生チーム / 竹内慶至 / 坂爪真吾 / 大滝世津子 / 開沼博 / 中村かさね / 中野円佳 開沼さんの「明確化・俯瞰・構造化」というキーワードが、本書全体を分かりやすく理解するための観点となる。この部分だけを読んでも一級品。 Posted by ブクログ 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ 上野ゼミ卒業生チーム / 竹内慶至 / 坂爪真吾 / 大滝世津子 / 開沼博 / 中村かさね / 中野円佳 東京大学の上野千鶴子さんのゼミに在先した卒業生が、ゼミで何を学び社会にどんな貢献をしてきたか(していくのか)をのびのびと語った一冊。情報の消費者ではなく、生産者になりなさいとの指導を受けてきた6名のゼミでの経験談やアカデミックな学び、気づきなど知ることができる。 『情報生産者になる』という書籍を上野...続きを読む千鶴子さんが出版しており、その姉妹本という位置付け。これを読んだだけでは情報生産者になれるわけではない。本書で語られる体験に近いものを、自ら経験することが近道なのだろう。問いを立て、その問いへの仮説を構築し、検証していくようなのだが、上野千鶴子さんのように厳しく論理の展開を推し進めてくれるような仕組みはなかなか見つけられない。独学では限界がありそうだが、それに近づくことはできるかもしれないと思わせてくれたかな? Posted by ブクログ 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ 上野ゼミ卒業生チーム / 竹内慶至 / 坂爪真吾 / 大滝世津子 / 開沼博 / 中村かさね / 中野円佳 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。 2019年、東京大学の入学式祝辞でこ...続きを読むう述べたのが、上野千鶴子さんであった。本書の冒頭で紹介されている。この言葉に、上野さんらしさが凝縮している。そして、その実践の場が上野ゼミだった。 とてもハードそうだけれども、それを上回る実り多き学びの場だ。そして上野さん自身が、実によく気づき、支え、教えてきた。真の教育者の姿がここにある。登場する教え子たちも実にユニーク。よくこの厳しい上野ゼミの門を叩き、巣立っていったものだ。これはかなわないな、と実感した。 Posted by ブクログ 大滝世津子のレビューをもっと見る