いまの日本の社会は年三万人、一日三百人が自殺している社会。
確かに通勤電車が人身事故でよく止まるが自殺がこんなに多いとは。
日本より経済状況が悪い国が必ずしも自殺が多いとは限らない。
日本の社会特有の問題があるらしい。
日本の学校でイジメが起きやすい構造に似ているようだ。
日本の学校は、イジメが起き
...続きを読むやすい環境。アメリカの学校では陰湿なイジメがめったに起きないらしい。アメリカの学校は人間環境が固定されていなくて《逃げ場》が出来る。
日本の学校は人間関係が1年間クラスで固定され《逃げ場》がない。
日本の社会も《逃げ場》がないから自殺に追い込まれしまう人が多いのではないか。
この不景気で自分自身も会社に残れても辞めても地獄という状況だ。
もう右肩上がりの社会になることはないだろうから。
これまでように誰もが勝ち組を目指すというのは無理がある、ということにこの本を読んで気づいた。
勝ち組以外の方向を考えてみようと思う。
NHK社員時代の自殺遺族への取材がきっかけで自殺対策のNPO「ライフリンク」を設立した清水康之さんの行動に感心した。