Jリーガー、子供は4人、全員男の子。移籍が決まって単身赴任のつもりでいたが、息子1人が一緒について行くと言い出した。この本は父と息子の2人の生活の様子を父の側から語ったものである。
奥様にほぼ任せっぱなしだった家事全般を、大久保選手は自分の分だけでなく子供の分も一緒にこなさなければならない。当初から
...続きを読む前向きだったとはいえ、次第に要領よくこなすようになり、息子の方でも、小学4年生なので限度はあるものの、できることは自分でする。大久保選手は、自分でやるようになって初めて大変さに気づき、再び家族と同居する時には、毎日ではないにしろ、自身も家事をするだろうとのことである。
二人の生活の様子をSNSに載せると同僚からブーイングが来るそうだ。やればできる、がバレるのは困るらしい。だが、そのような家事をやりたがらない世の中のお父さんこそ読んで欲しい本である。子供と大人のどちらが何をするのか。やってみればできることは意外と多いし、家事を頑張りすぎないことも大切だ。子供が少しずつ成長する様子が垣間見られるのもこの本のいいところだ。
最後になったが、フィールドをバックに洗濯籠を抱えている、この表紙がいい。本の中にも洗濯の話が出てくる。洗濯用洗剤のCM出演の依頼が来るかもしれない。