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「ハイジ・J・ラーソン」の「ワクチンの噂――どう広まり、なぜいつまでも消えないのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ハイジ・J・ラーソン」の「ワクチンの噂――どう広まり、なぜいつまでも消えないのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「ワクチンは打たれる側にとってはわけのわからない液体である。自分の体に入ってゆく液体がただの生理食塩水か、劇薬か、それとも未来の自分と他者を守る液体かを確かめるすべはない。自分がある病気に罹らなかったのはワクチンのせいなのか、単に運がよかったからなのかを確かめるすべもない。そのような不確かな状況においてもなお、その液体を体内に入れることを決断させるのは、注射器の中の液体が自分にとっても他人にとっても意味があるという暗黙のあるいは意識的な確信である。その確信は、ワクチンを接種する医師、配布する行政、それを作り出す企業、そして社会全体へと続く期待と信頼によって生み出され、支えられる。だからこそ、
Posted by ブクログ
現在のコロナ禍は2年以上が過ぎ、やや落ち着いてきた印象もあるが、なお完全終息からは遠そうだ。
終息に向け、ワクチン接種が推奨され、3回目の接種も進みつつはあるが、一方で、ワクチンについては強く反対する人も一定数存在し続けている。
本書は、コロナ禍に合わせて刊行されたかのようなタイトルだが、実は原著はコロナ以前に書かれている。最終稿が脱稿されたのが2020年の1月末、その数日後にWHOが新型コロナウイルスに関して緊急事態宣言をした、というタイミングだった。
つまりは、ワクチンに関する「噂」、それに関連する反ワクチン運動というのは、以前から繰り返されてきたということである。
著者はそれを「生態系