ユーザーレビュー 復刻版 少年滿洲讀本 長與善郞 / 四方田犬彦 日中戦争下の1938年に刊行された少年向け満洲紀行。父親が出張ついでに、長男・次男と満洲在住の姪(その名も満洲子)を連れて全土を旅行する設定である。「青銅の基督」の作者がこういうものを書くようになっていたとは知らなかった。 「満洲」の風俗や産業を分かりやすく伝えると同時に、当時の日本が他のアジア地...続きを読む域をどう見ていたのか(少なくとも、どう見ることが模範的とされたのか)をまざまざと描いた1冊である。 Posted by ブクログ 長與善郞のレビューをもっと見る