容姿のせいで実母に疎まれ、一部の貴族にも嫌われ、ゆえに自信のもてなかったアナスタシアが、最終的にオーランドと一緒になるために自ら行動できるようになるとは。
素晴らしい成長ぶり。
聖女として、王妃として、彼女は物語の初期とは比べ物にならないほどの重荷と責任を背負うことになったが、今の彼女ならば大丈夫だ
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それでいて、閨ではいつまでも初々しいのだから、オーランドも骨抜きになるだろう。
番外編では積極的に彼を気持ちよくしようと努力しているし。
努力の方向性が違う気がするけれども。
オーランドの方は、アナスタシアへの想いは本物だが、如何せん常に後手後手。
王太子なのに味方少なくないか、彼。
だからアナスタシアの教会行きを止めようとして、寝台に引っ張り込むという荒技に出てしまう。
想いは通じ合えたけど、後の展開から鑑みるに、これ結局成功していないような。
あんなにおどおどしていたアナスタシアが最終的にはヒーローばりの頑張りを見せるので、オーランドは寝技に持ち込むばかりでなく、もっと頑張れよ!とツッコミを入れたくなってしまった。
最後は何とか根回しが間に合ったのはよかったが。
キャラたちの活躍がこちらの予想の全く逆を行ったことに驚かされた物語だった。