ユーディット・シャランスキーの作品一覧
「ユーディット・シャランスキー」の「失われたいくつかの物の目録」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ユーディット・シャランスキー」の「失われたいくつかの物の目録」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
地図から消えた島、絶滅した生きもの、散佚した古代の詩、燃やされた聖典……。歴史上たしかに存在していながら今は消えてしまった、あるいは存在しないことが明らかになってしまったゆえに忘れ去られてしまった物たちに捧げる、黒と金のレクイエム。
墓石、それともモノリスのような佇まいのハードカバーを開くと、各章ごとが濃い藍色のページで区切られ、そこに鈍金色で刷られた章のモチーフがうっすらと浮かびあがる。それは今はない島が載った海図だったり、一角獣の骨格だったり、廃墟と化した貴族の屋敷の在りし日の姿だったりする。
ドイツでブックデザインの賞を獲ったというのが納得の、一目で惹かれる存在感。中身はまた私好みの
Posted by ブクログ
文章と装丁によって創り上げた「本」という空間、その著者の
ヴィンダーカマー(博物陳列室)に収められた十二の物語。
・はじめに ・緒言
・ツアナキ島・・・失われた島への夢想と島を求める冒険家たち。
・カスピトラ・・・古代ローマのコロッセオ。死せる運命にも
本能を露わにする、絶滅したトラの生き様。
・ゲーリケの一角獣・・・山岳地帯で執筆する数日間のエッセイ。
・サケッティ邸・・・廃墟画家たちと描いた廃墟の運命。
・青衣の少年・・・グレタ・ガルボの漂っているような散歩での独白。
映画「青衣の少年」は「吸血鬼ノスフェラトゥ」の監督の
ムルナウの第一作目。失われた映画にガルボ